韓国史教科書の発行体制に関する世論調査で、国定教科書にすべきだという意見と、検定教科書にすべきだという意見が拮抗(きっこう)する中、児童・生徒の保護者や一般の人々は国定教科書に賛成が意見が多く、教師は検定教科書に賛成する意見が多いことが分かった。
国定教科書とは、国が主管し1冊の教科書を執筆し、全国の児童・生徒が同じ教科書を使用するもの。一方の検定教科書は民間出版社が作成し、政府の審査を受けて合格すれば教科書として使用できる。検定制では各学校で教科書が違うこともある。
今回の世論調査は、2013年の「韓国史教科書論争」以降、教科書発行体制を改善する作業を進めている政府が、国民の意見を集約するため実施したものだ。韓国史教科書発行体制改善のため、国民に対しアンケート調査を実施し、結果が発表されたのは今回が初めてだ。
■親は「国定」、教師は「検定」
7日の国会で、キム・フェソン議員=セヌリ党=が韓国教育課程評価院から提出を受けた「歴史教科書発行体制世論調査」によると、全回答者のうち48.6%は国定制に、48.1%は検定制に賛成していることが分かった。アンケートは昨年9月から10月まで、全国の20歳以上の一般人2000人、教師5000人、保護者3000人の合計1万人を対象に実施された。
このうち、一般人と保護者は国定教科書を支持していることが分かった。保護者が国定教科書に賛成する割合は56.2%、一般人は52.4%で、検定制に賛成するという意見(保護者は42.5%、一般人は41.1%)を上回った。一方、教師は検定制に賛成するという回答が56.3%で、国定制に賛成する意見より多かった。特に高校教師は検定制に賛成する割合が66.4%と最も高かった。教科書発行体制は国定制と検定制の2つに大きく分かれ、現在は小学校の韓国史教科書が国定制、中学・高校教科書は検定制により出版されている。