米国の多くのファッションブランドなどのマーケットを調査

日本人著者の片付け術本がアメリカでヒット、古着屋が大盛況に

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本日、アパログさんのコラムで『米国最大のスリフトショップ、グッドウイル』をあげさせて頂いた所なのですが、ファショニスタコムに、興味深い関連ニュースがありましたので追記致します。

日本でミリオンセラーになった、近藤麻理恵さん(通称こんまりさん)の著書『人生がときめく片付けの魔法』の英語版『The Life Changing Magic of Tidying Up』が昨年10月に米国で発売されたのですが、アマゾンコムニューヨークタイムスでも『HOW-TO』セクションでナンバー1にランクインされています。インスタグラムでも、#KONMARIのハッシュタグで検索すると、なんと3,000以上のポスト。

そんな、こんまりさんの片付けテクニックは、その物にときめきを覚えるかをベースに、キープするか処分するかを選択すると言うシンプルなメソッド。物を処分するというのは、なかなか勇気のいる事ですが、一つ一つ、感謝しながら行う事で、罪悪感を持たずに処分でき、紹介されている収納法も合わせ、人生が変わる程、すっきりと片付けられると言うもの。

このメソッド人気で、ちまたで、何が起こっているかと言うと、大量の洋服やファッション雑貨、家庭用品等、今までクローゼットでずっと眠っていた洋服が一気に放出されているのです。最近はリセールサイトも人気ですが、不要品を手っ取り早く処分するには、古着屋さんに買い取ってもらったり、スリフトショップに寄付するのが一般的、レシートを貰えば税金対策にもなります。

こんまりさんの本が米国で発売された昨年10月以降、オンライン専門のユーズドショップ、POSHMARK(ポッシュマーク)では、2015年の第一四半期に、5億ドル(約600億円)の新商品が入荷し、前年度に比べ、売り上げは、60%増。また、ニューヨークとニュージャージ州エリアのスリフトショップGOODWILL(グッドウイル)では、昨年11月から今年の2月にかけて、1万5,330トンもの寄付があったとの事

こんまりさんの影響もあり、米国の中古衣料品店では、商材が急増している訳ですが、若い人達のショッピング事情、こういったユーズドストアの利用が今後、増えるのではないでしょうか。 コラムの方でも紹介していますので、ぜひご覧下さい。

以下の動画は、人気コメデイBROAD CITY(ブロードシテイ)で話題になった最近のエピソード。ブルックリンベースの古着屋さんチェーンビーコンズ・クローゼットを舞台にした映画『プリテイウーマン』のパロデイ、古着屋さんバージョン。この店でも持ち込み数が増え、お客さんの間で、こんまりメソッドがホットトピックになっているそうです。