車のエンジンでブローバイホースって何ですか？(ﾟoﾟ)またそれがダメになるとエンジ...

説明しよう。

ピストンとシリンダーの隙間からちょっと逃げちゃった排気ガス（や微量の生ガス）はクランクケースとカムケースの中に拡散するのですが、クランクケースやカムケースの中はいつもオイルで潤滑されている所なのでオイルの蒸気も結構います。

それらの排気ガスやオイルの蒸気が混ざった、まだちょっと燃えそうじゃね？という気体の総称がブローバイガス。
このガスがエンジンの外に逃げちゃうと大気汚染に拍車をかけちゃう。におい嗅ぐと結構すっぱい刺激臭。確かにまだ燃えそう。

この人たちがエンジンの外に逃げないように、「せっかく逃げたとこ悪いんだけども、も一回燃焼してくれね？」とスロットル手前に循環させているのがブローバイホース。

言葉だとちょっとわかりにくそうですが頑張って想像してください。

で、ブローバイホースが割れたり切れたりすれば当然そこからブローバイガスが逃げちゃう。
「大気解放フリーダムイエーイ！よーし酸性雨とか降らすぞー！オゾン壊すぞー！」というのは我々ちょっと困るのでブローバイホース重要。

上記のようにブローバイにはオイル蒸気も混ざってるので、オイル温度アッツイ時とかエンジンがエライ回転してる時なんかには特にオイルの蒸気がいつもより多かったりして、当然オイルもそこから出てくる。そしたら出てきたところらへんオイルでベタベタ。
なのでオイル漏れとなる。

ただしブローバイホースから出てきちゃったフリーダムなオイル蒸気たちは本来エンジンのなかに循環されて燃やされて、排気ガスとともにマフラーから出てくる人たちなので、ブローバイホースが割れたとか切れたとか取れたとかしても、オイルそのものとしてブローバイホースから出てくるか、すっかり黒こげ炭化したオイルとして触媒を通ってからマフラーから出てくるかの違いがあるだけなので、オイル消費はいつもと変わりません。

つまり、普通オイル漏れは「オイル消費が激しくなる」ことを伴うけれど、ブローバイホースからのオイル漏れはこれを伴いません。
ブローバイホースが切れたりしたら環境的には良くないけど、車的にはオナラがゲップに変わった程度の事ですね。

ブローバイホースが詰まった場合。
上の方が回答している通り、ブローバイガスの逃げ道が細くなってしまうので、クランクケースやカムケース内のブローバイガスによる内圧が高くなり、クランクケースとオイルパンのシールやカムケースシールやらが普段より大きなストレスを受けて、いずれ大量のオイル漏れに発展する場合もあるんじゃないかと思います。

うまく説明できたかな。