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さて、苔ですが・・・
水はけの悪さを物語っているわけでして、このようなところはさすがに丈夫なクリスマスローズとはいえ、歓迎されませぬ。
夏場には、多少水が足りないとみえ、あまり苔は目立たなくなってはいますが、明らかに生きているので、今後秋の長雨などがあれば、さらに旺盛に育ってしまいそうです。
ただ、以前苔玉にされていたクリスマスローズを見たことがありまして、苔玉でお花を咲かせているクリスマスローズにいたく感心。地植えですから、苔があっても、来季はお花はそこそこ咲かせちゃうのではないかと。
Helleborus x Hybridus
ヘレボルス・ヒブリドゥス(実生)
今年の暑さは異常でしたから^^; 夏場に葉っぱを萎れさせてしまったような鉢モノも多かったのですけど、地植えの子たちには、一切水遣りはせず放置。
けれど、地植えにしている限りは葉っぱが萎れることはありませんでした。
ただ、今年は試験的に葉っぱの艶がよくなると聞いたので、薄めの液肥を施しています。
けれど、薄めにしすぎたのか、あまり大差はないような・・・
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夏場の高温時は、殺菌や害虫予防のための薬剤にしても、肥料にしても、やり方を誤ると苗たちに甚大な被害を及ぼすことも多々ありますから、難しいです。
さて、そろそろ最低気温は20度を下回るようになり、最高気温も30度に届かなくなってきましたので、鉢増しと種まきの季節です。秋は短くて作業できる期間が短いので、必死になって作業しなくては冬将軍がやってくるまでに作業が終わらないですねぇ~
【
クリスマスローズの種まきと育て方】
■種まきの方法
種まきには、採り播きといってすぐに地面播いてしまう方法と、すぐに鉢に播く方法、秋まで湿度を保ちながら種をかわかさないように保存しておいて播く方法などがあります。
すぐに地面に播いてしまう方法の場合、当然病気になったり、雨に流されたり、過酷な自然との戦いが待ち受けています。
いずれの場合も採取後は、ベンレートなどで消毒をしておくとよいようです。
地面に播く場合ですが、かぶせる土は1センチくらい。発芽するまでの長い期間、種が乾燥しないように管理してゆかなくてはなりません。
鉢植えにしてある親株の足元に種を播いて、葉っぱの下で乾燥から身をまもってあげるという方法もあります。ヘラボの場合、親株の傍で種から育てるのが、もっとも簡単な方法だとも聞いたことがあります。
■種の管理方法
さて、秋に種を播く場合ですが、種を採取したら乾燥させないように、バーミキュライトや赤玉土(小粒)などと一緒にして湿らせた状態を保ってあげなくてはなりません。お茶の袋のなかに枯れたガクなどが残っていたら、これらは病気の原因になるので、すべて取り除いてから保存します。
この場合、土を20~30センチほど掘って、網ごと埋めておく方法がもっとも管理が楽なのだそうですが、地面には細菌やバイキンがうようよしているので、埋めている間でも消毒はかかさないようにせねばならないそうです。
種が呼吸できる状態を保ちつつ、病気から守る!というのがポイントです。種は乾燥しすぎるとシワシワになってしまい、あまりにシワシワになったものからは発芽しないようですのでご注意ください。もし取り寄せした種を播くなら、ベンレート(1000倍)の水溶液に浸し、じっくりと水を吸わせてから播きます。
しかしながら、今年我家ではかなりの数のこぼれた種から発芽してくれているのを目の当たりにしているので、私としては自然な状態で放任しておくのも一つの手ではないのかしらん。とも思ったりしています。
でも自然に発芽したものというのは、思わぬところに根付いてしまっていたり、鞘ごと発芽したものがひしめき合ったりしていて、それらを鉢あげするのは、なかなか細かな作業になります。
鉢あげは4月くらいまでが限界のようで、それを過ぎると極端に成育が悪くなるそうです。
私の場合地面で自然発芽したものは、淘汰されていくものには申し訳ないのですが、生き残ってくれるものだけを育てることにしようと思っています。
種まきをしたときに、間引くのがもったいない!と感じるけれど、種というのは自然界の流れとして、お互いに競争しあいながら、元気のよいものだけが生き残るように、なっているのだと。
その点において、人間がちょっとだけ手をかしてあげるのが、間引きなんだと思うんです。
それゆえ、あまりに込み合って発芽してしまったところでは、少し間引いてあげましたけど、あとは放任主義でやってみようと!
■冬期間に株を入手した場合
私のように寒冷地に住むものは、根っこを凍らせないことが大事です。
いくら寒さに強い植物と言われていても、油断大敵。根っこが凍ってしまっては、さすがにスクスクと元気よくは育ってくれません。
私がこれまで育ててきた感じでは、入手株というのは栽培者のところで、一定の環境(温室)などで育てられていることが多いので、自分の家の環境にすぐに対応しきれない場合があるのではないかと。
そこで私の場合、まず手元に来たら軒下などに置いて、除除に気温にならし、しばらくしてから鉢増しの作業をします。
真冬は凍結させないように軒下や玄関に取込んであげてます。ある程度株が大きくなり、我家の環境になれてくれると耐寒度も増すように思います。
そして日中は鉢を表に出して、できるだけ外で日光に当てて光合成をさせます。花後は3~4月に一回り大きな鉢に根鉢をくずさないようにして、植替えをします。
地植えにするのは、この鉢で1~2年たち、根鉢がしっかりしてから、早春に行います。そうすることでかなり我家の環境に適合してから、庭に根付く確率がアップするようです。
■植え付け
植え付けは、鉢植えと地植えがあります。
私はビンボーなので、ン千円やン万円もするような大型の開花株を購入したことはありません。
でも開花株ならば、入手した年の春に庭に植えつけても大丈夫だと思います。
ビニールポット苗の幼い苗の場合には、鉢増しの作業となります。
用土は赤玉土5:鹿沼土2:腐葉土3、または4:4:2の割り合いを目安にして、植えつけています。
また鉢は深めの駄温鉢などを用い、夏場のことを考えて通気性の良いものを選びます。
■水やり
地植えの場合は植付け後以外は必要はありません。
鉢植えの場合は秋から春にかけて生育期には、用土の表面が乾いたら鉢底から水がでるまで、たっぷりと与えます。夏場は水のやりすぎはご法度で、夕方に与えたり、鉢の回りに打ち水をするなどして、温度を下げる努力が必要かもしれません。
我家の場合は、ちょっとした木陰に置いておく程度で、あまり水遣りなどせずとも育ってくれるのは楽です。
■施肥
生育期(秋と春)に液体肥料を1~2週間に1度くらい与えるか、緩効性の肥料をばら撒いておきます。その際、新芽に肥料が触れたりしないように注意します。
半休眠状態の夏には絶対に肥料は与えません。
地植えの場合は植え付け時に元肥をすきこむ程度でも十分育つようで、肥料にはあまり気遣わなくてもダイジョウブ。ただあまり生育度が良くないようなら、液体肥料などを与えます。
■増やし方と植え替え
秋と春が植え替えの適期ですが、我家の場合は早春が適期。根詰まりしてしまっているようなら、株分けをしつつ、株も殖やすことができます。分けるときには、清潔なハサミなどを使って、4~5芽を残すようにして、切り分けます。
地植えにしてあるものをほりあげるとかなり根っこがあって、びっくりしますが、ヘラボの場合は活性化させるということを念頭に置き、殖やすということを思いすぎて、株を小さくわけすぎると失敗してしまうようです。
関東以西にお住まいの方は、冬期間の気温が零下にならないので、秋に植え替えするようにします。
早春を逃してしまった場合には、根鉢を崩さないようにして、鉢増しする感覚で植え替えをするか、地植えにします。
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