富山駅の新幹線利用客らが南北への通り抜けに時間がかかる問題について、石井隆一知事は七日、あいの風とやま鉄道の上り線とＪＲ高山線が高架化される二十日ごろに改善される見通しを示した。

　新幹線の改札がある南口から北口に向かう場合は、駅からいったん出て地下通路を通る必要がある。同鉄道や県などによると、新幹線利用客に発行する乗車証明書を見せるなど、何らかの形で同鉄道の駅構内を通り抜けできるように関係者と協議している段階。同鉄道の担当者は取材に「まとまり次第、近く発表したい」と答えた。

　石井知事は「整理券を発行する設備やそれをチェックする要員が必要かなど、県も応分の負担をすることも含めて早く解決した方がいい」と話した。　（広田和也）