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小百合議員 無所属初登院、古巣の処分に「エモーショナル」

衆院本会議の上西議員
維新の党から除籍された後、衆院本会議に出席した上西小百合議員=7日午後
Photo By 共同 

 国会を病欠し、その前後の対応が問題視され、維新の党と傘下の政治団体・大阪維新の会から除名処分を受けた上西小百合衆院議員(31、比例近畿ブロック)が7日、騒動後、初めて衆院本会議に出席した。無所属になって初登院となった上西氏は“古巣”を批判。大阪維新の会代表の橋下徹大阪市長らが下した処分について「エモーショナル(感情的)な感じで処分となったことは残念」と語った。

 硬い表情で議場に足を踏み入れた上西氏は、待ち構えたカメラから、おびただしい数のフラッシュを浴びた後、すぐに出口に引き返していった。

 除名された議員は、古巣の議員らが座るエリアから、自動的に席が移されるため、新たな座席が分からずにオロオロ。一度、議場の外に出て関係者に確認し、演壇に向かって右端の最前列に着席した。ここは本来、議員定数減に伴う空席。来週の本会議からは無所属議員の席が集まる左端の区画へ正式に移る。

 終始こわばった表情で臨んだ本会議終了後、議場の外で記者団の取材に応じた上西氏は、除名処分について「大阪都構想、統一地方選に莫大(ばくだい)なるご迷惑をおかけしたということで、こういった処分に至ったと思っている」と説明。

 「納得しているか」と問われると「事実と異なる報道が連日なされていた。(3日夜の)3時間の記者会見をして、その中でできる限り誤解を解くように努めたが、それがかなわずエモーショナルな感じで処分となったことは残念」と不満を隠さず、「感情的」と古巣の処分を批判した。

 維新の党が求める議員辞職については「法律で議員を継続することが認められている以上、しっかりと国民の声を国政に届けるという選挙時に約束したことを貫きたい」と議員活動続行を強調。「議員でいることの正当性はどこにあるのか」「給料が3000万円あるから(議員を継続するということ)なのか」と記者団に国会議員の推定年収を挙げられながら詰め寄られると「委員会があるので」と立ち去った。

 橋下氏は4日、上西氏に“辞職勧告”をしたものの、拒否されたことを明かし、「二度と付き合わない」と絶縁宣言していた。

 【本会議欠席問題の経緯】

 ▼3月12日 体調不良で診断書を取る。夜、自民党の議員らと居酒屋やバーに行く
 ▼13日 診断書を提出し、本会議を欠席
 ▼23日 テレビ局が上西氏を直撃。秘書が「おまえ、ワシの車に当たっとんじゃ、コラ」などと激しい口調
 ▼4月2日 「週刊文春」が秘書との旅行疑惑を報じる
 ▼同 上西氏がフェイスブックで「旅行に出掛けた事実はない」などと疑惑を否定
 ▼3日 橋下氏と上西氏、上西氏の秘書が会見
 ▼4日 大阪維新の会、維新の党がともに上西氏を除名処分。上西氏は議員辞職を拒否
 ▼5日 上西氏が報道各社に文書を送付し、議員辞職はしないことをあらためて表明

[ 2015年4月8日 05:30 ]

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