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<統一地方選>千葉で無所属元職の大沢一治氏届け出却下

毎日新聞 4月7日(火)22時6分配信

 千葉県選管は7日、3日に告示された統一地方選の県議選八千代市選挙区(定数3)に立候補した無所属元職の大沢一治氏(67)について、立候補の届け出を却下したと発表した。収賄罪で実刑判決を受けた同氏の被選挙権が失われていたことが判明したため。立候補に要した供託金60万円は没収される。

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 大沢氏は八千代市長だった2002年11月に県警に収賄容疑で逮捕され、04年2月に懲役2年6月の判決が確定した。公職選挙法は公職にある間に収賄罪に問われ、実刑の期間を終えてから10年間は被選挙権を失うと規定しており、大沢氏の被選挙権は回復していなかった。

 県選管によると、大沢氏は3月にあった事前審査の際、自身に被選挙権があるとする「宣誓書」を提出。県選管の規定では、「告示後直ちに候補者の被選挙権を調査する」と定めていることから、届け出を受理した3日に郵送で八千代市に照会したところ、被選挙権が回復していないことが7日に判明したという。

 7日夜に記者会見した県選管幹部は「犯歴など極めて個人的な情報を受理前に確認することは難しかった」と述べた。

 同市選挙区は大沢氏のほか、民主現職、自民新人、公明現職、共産、維新の各新人の計6人が出馬した。大沢氏は毎日新聞の取材に対し「私も勉強不足だったが、選管はプロのはず。選挙用のリーフレットでは逮捕も服役も記しており過去は隠していない。期日前投票で1票を投じてくれた人もいる。支援者に申し訳ない」と話した。【岡崎大輔、味澤由妃、円谷美晶】

最終更新:4月8日(水)0時6分

毎日新聞