不具合の解消、新CPUへの対応、機能の改善など、自作PC用マザーボードでは、様々な理由でUEFI(BIOS)をアップデートする必要に迫られる。現代のマザーボードには、いくつかのUEFIアップデート方法が用意されているが、いずれの方法も、ユーザー自身が自己の責任においてアップデートを行う必要がある。
ここでは、ASUS製マザーボードのUEFIアップデート方法について紹介する。より安全かつ確実なUEFIアップデート作業の一助となれば幸いだ。
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ASUS製マザーボードのUEFIアップデートの方法
ASUS製マザーボードでは、UEFIをアップデートする方法として、下記の4つが用意されている。
・UEFI上でアップデートを行う「EZ Flash 2」
・DOS起動ディスクを用いる「Bupdater」
・Windows上で実行する「EZ Update」
・USBストレージでアップデートを行う「USB BIOS Flashback」
「EZ Flash 2」は、UEFI上でアップデートを行うユーティリティ。マザーボードに接続したストレージデバイス収めたアップデート用のファイルを、EZ Flash 2で指定すればアップデートが行える。手間もかからず安全性も高いアップデート方法だ。
「Bupdater」は、DOS起動ディスクを用いてUEFIのアップデートを行うユーティリティ。アップデート用のUEFIファイルを収納できるDOS起動ディスクが用意する必要があるなど、EZ Flash 2より手間の掛かる一方、安全性の面では遜色ない方法である。
「EZ Update」は、Windows上でUEFIのアップデートを行うユーティリティ。オンラインから使用中のマザーボードに適したUEFIを直接ダウンロードすることや、用意したUEFIファイルを指定してアップデートが行える。利便性は高いが、複数のアプリケーションが実行されるWindows上でのアップデートは、他の方法に比べ失敗のリスクが高めである。
「USB BIOS Flashback」は、ASUSのミドルグレード以上のマザーボードに搭載されたUEFIアップデート方法で、マザーボード、電源ユニット、USBストレージのみでUEFIのアップデートが可能。利用可能なCPUが無い場合や、UEFIがアップデート失敗などにより破損していても、USB BIOS FlashbackでUEFIをアップデート(修復)することが可能。
アップデート用UEFIファイルの入手方法
UEFIをアップデートする際必要となるファイルは、マザーボードの製品ページからダウンロードできる。
製品ページの「Support」タブにて、「Driver & Tools」を選択。OSの選択欄で使用予定のOSを選択すると、ファイルのリストリンクが表示されるので、「BIOS」を選択して、適用したいバージョンのUEFIファイルをダウンロードする。
ダウンロードしたUEFIファイルはZip形式で圧縮されている。任意の場所に展開することで、UEFIアップデート用ファイルが生成される。
UEFIアップデート手順
次ページ以降、UEFIアップデートの手順を紹介する。
Page2 — EZ Flash 2によるUEFIアップデート
Page3 — BupdaterによるUEFIアップデート
Page4 — EZ UpdaterによるUEFIアップデート
Page4 — USB BIOS FlashbackによるUEFIアップデート