今年のゴールデンウイーク(GW)期間の国内と海外を合わせた旅行者数が過去最高の見通しとなる一方、韓国を旅行先に選ぶ人の減少が止まらない。反日路線を掲げる朴槿恵(パク・クネ)政権発足後、3年連続で大幅減が見込まれ、専門家は「日本人は旅行先として親日国を選ぶ」と指摘する。
JTBがまとめたGW期間の旅行動向見通しによると、国内と海外を合わせた旅行者数は前年比2・9%増の2386万1000人と、過去最高になるという。調査は4月25日から5月5日までに出発する1泊以上の旅行が対象。出発のピークは、国内が5月2、3日、海外は近距離が5月2日、遠距離は4月29日と5月1日の見込み。
国内旅行は北陸新幹線の延伸開業効果に加え、「平成の修理」を終えた姫路城(兵庫県姫路市)や、7年に1度の善光寺(長野市)の御開帳など注目の観光地が多く、ガソリン代の値下がり効果で自動車旅行も増えることから3・0%増の2335万9000人と最高になりそうだ。
海外旅行は、円安などの影響で0・4%減の50万2000人と、3年連続の減少を見込む。比較的近距離が中心で、台湾やタイ、ベトナムなどが人気だが、大きく落ち込むのが韓国だ。
フランス・パリのテロやドイツ機墜落があった欧州が前年比9・8%減、過激派「イスラム国」のテロやエボラ出血熱問題があったその他地域(アフリカ・中近東・中南米)が同11・1%減となったが、韓国行きは同11・8%減と、世界各地のなかで最大の減少率となった。