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韓国、3年連続で大幅減 日本人は「親日国」選択 GWの海外旅行先
海外旅行は、円安などの影響で0・4%減の50万2000人と、3年連続の減少を見込む。比較的近距離が中心で、台湾やタイ、ベトナムなどが人気だが、大きく落ち込むのが韓国だ。
フランス・パリのテロやドイツ機墜落があった欧州が前年比9・8%減、過激派「イスラム国」のテロやエボラ出血熱問題があったその他地域(アフリカ・中近東・中南米)が同11・1%減となったが、韓国行きは同11・8%減と、世界各地のなかで最大の減少率となった。
観光ジャーナリストの千葉千枝子氏は、「観光は平和産業なので、親日的な国や平和で穏やかな国が選ばれる。観光業界あげて韓国旅行をすすめているが、韓流ブームが沈静化する一方、歴史問題が尾を引き、旅行者は回復していない」と指摘する。
14年の同じ調査では23・7%減、13年調査では10・9%減と、朴政権が発足した13年以降、3年連続で2ケタ減。旅行者数も12年には12万8000人と地域別で断トツだったのが、今年の推計は7万5000人と、2位の中国(同7万4000人)に迫られた。
日本人にとって“最も近い外国”は、いまや遠い存在になりつつある。