大企業の4分の1 営業利益で利息賄えず=韓国

【ソウル聯合ニュース】年間売上高が1兆ウォン(約1095億円)以上の韓国上場企業のうち約4分の1が、営業活動で得た利益で借入金の利息を賄えていないことが分かった。

 財界情報専門サイトの財閥ドットコムが6日までに2014会計年度に売上高が1兆ウォン以上だった上場会社157社(金融除く)を分析したところ、インタレスト・カバレッジ・レシオ(企業の利息の支払い能力を測る指標)が1倍未満だった会社は37社で、全体の23.6%を占めた。インタレスト・カバレッジ・レシオは営業利益を支払い利息で割ったもので、1倍未満なら営業利益で支払い利息を賄えておらず、数値が小さいほど企業の債務返済能力が低いことを意味する。

 14年度、1倍未満だった会社が全体に占める割合は、前年に比べると1.9ポイント拡大した。金利が過去最低水準まで低下し支払い利息が減少したものの、営業利益が急減したために低金利の効果を十分得られなかった大企業が増えたと分析される。

 売上高1兆ウォン以上の企業の支払い利息は総額10兆9534億ウォンで、前年度に比べ4.0%減少した。しかし、営業利益の合計は52兆7752億ウォンにとどまり、減少率は支払い利息を上回る9.4%となった。

 中でも造船と石油元売りでインタレスト・カバレッジ・レシオがマイナスを記録した企業が多い。昨年多額の営業損失を出し過去最悪の業績となった現代重工業の場合はマイナス22.4倍、現代尾浦造船もマイナス97.3倍だった。原油価格の急落で赤字転落したS-Oilはマイナス6.8倍。

 このほか、双竜自動車(マイナス68.5倍)やサムスン電機(マイナス31.5倍)もマイナスだった。

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