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【原発再稼働】注目の判断は22日に 川内原発差し止め仮処分

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【原発再稼働】
注目の判断は22日に 川内原発差し止め仮処分

 九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県薩摩川内市)の再稼働差し止めを周辺住民らが求めた仮処分で、住民側の弁護団は7日、鹿児島地裁(前田郁勝裁判長)が可否の決定を22日に出すと明らかにした。

 川内原発は停止中だが、再稼働に向けた原子力規制委員会による新規制基準への適合審査を昨年9月に終え、地元の同意も得た。九電は7月上旬に1号機の再稼働を計画している。

 争点は(1)地震対策が十分かどうか(2)火砕流による危険性の有無(3)避難計画の実効性。

 住民側は、原発の耐震設計の目安となる地震の揺れ(基準地震動)が「過去の地震の平均値に基づいており、大きな地震に対応できない」と主張。九電側は「基準地震動を超えても安全上、余裕が確保されている」と反論している。

 川内原発の運転差し止めを求める訴訟を起こした原告団の一部が「判決前に再稼働する恐れがある」として、昨年5月に仮処分を申し立て、審尋は昨年11月に終えていた。

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