記事詳細
【戦後70年】
特攻(2)「父に幸福な生活、母に愉快な生活をなしていただくべく戦うこと」特攻の命が下った日、予備学生は書いた
同年9月26日には「吾生きて帰りなば、カリフォルニア州にて、必ずやまた支場分場を、ニュージーランドに於(おい)て倉庫を作らむ」と述べ、農場設計図も添付して夢を確認している。
まさゑさんの長女で、少尉のめい、まどかさん(67)は「死にたいと思う人間が夢を書けるでしょうか。決して死にたくなかったのだと思う。でも、いろいろなものを守るためには死ななければならなかった」と話した。(編集委員 宮本雅史)