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【外交青書】
韓国「歴史に逆行」と非難「再三の抗議にかかわらず」と公使呼びつけ 中国「尖閣は中国領」強調
【ソウル=名村隆寛、北京=川越一】韓国外務省は7日、竹島を日本の領土と明記した外交青書について、「再び歴史に逆行する行いを繰り返した」と批判する報道官声明を発表した。また、同省の李相徳(イ・サンドク)東北アジア局長は在韓国日本大使館の金杉憲治総括公使を呼んで抗議した。
声明は、「再三の警告にもかかわらず、(6日の)中学教科書の検定通過という挑発強行に続き、独島(竹島の韓国での呼称)、慰安婦問題などで不当な主張を盛り込んだ」と非難。「韓国固有の領土である独島が日本帝国主義による侵奪の最初の犠牲であり、慰安婦被害者らを強制的に連行し表現できない苦痛と傷を負わせた歴史的真実は消せない」と強調した。
中国外務省の華春瑩報道官も7日の定例記者会見で、尖閣諸島(沖縄県石垣市)を日本固有の領土とする外交青書について、尖閣諸島は中国に所属すると強調した上で、「領土主権を守る決心と意思には、いかなる疑いも許されない」と反発した。