「新メダルはユーザー体験を重視したものを」Ingressの今後についてジョン・ハンケ氏にインタビュー!
日本語化の展開や新メダルの構想など、『Ingress』の今後について聞いてきました!
3月28日にXMAnomaly Shonin-証人-が開催されました。その証人直前に、Google副社長でありナイアンティック・ラボの創業者であるジョン・ハンケ氏にインタビューしてきました。
実装したばかりの日本語化のことやお気に入りのファンによるオリジナルグッズ、気になるレベルキャップなどについて語ってもらいましたよ!
それではどうぞ!
Ingress開発者 ジョン・ハンケ氏にインタビュー
聞き手:KEN360
語り手:Niantic Labs ジョン・ハンケ氏
日本語独自のIngressストーリーも考えている
――日本語化のアップデートありがとうございます。日本のユーザーがすごく増えるきっかけになるアップデートだと感じます。
ローカライズにあたって困ったことや苦労した点はありますか?
そうですね。まず非常に大変だったのはアプリケーションだけではなく、例えば動画とか書籍などいろいろなものを日本語化しなければいけないということです。
YouTubeのコンテンツについても字幕を追加したりと、大変な作業でした。
今後は日本独自のストーリーについても計画しています。
――楽しみにしています!
▽日本語字幕に対応している動画もある。
日本のオリジナルグッズは非常に素晴らしい
――Ingressのファンによるオリジナルグッズがどんどん出ています。またオリジナルグッズを作ることにたいして寛容なのを嬉しく思います。
――京都の頒布会のようにどんどんいろんなグッズが出てくると思いますが、これからIngressグッズに期待することはなんですか?
▽右側のIngressダイス。非常にクールなアイテム。
(おもむろにMacの画面を見せてくれる)
まずこちら、非常に素晴らしいと思いました。
クリエーターの方がソーシャルメディアに投稿していたので「ポスターサイズを貰えないか?」と頼んだところ、一枚だけ印刷して京都に持ってきてくれると約束してくれました。
日本のファンが作ったアートやグッズは非常に美しいと思います。
もちろんほかの国にも美しいものはありますが、日本に関しては特にデザイン的な才能がある方が非常に多いと思います。
(ジョン、ここで手ぬぐいを見せてくれる)
アーティストが実際に会われた方を動物のイメージで描く、という作品ですね。ここにはないですが、私のイメージはヤギだそうです(笑)
――かわいい。キュート!
京都での頒布会はまだどんなものが出てくるのか、まだ私もわかりません。とても楽しみにしています。
まずはWatch上の素晴らしい体験を
――「Ingress for Android Wear」がもうすぐ出ますね。Apple Watchも対応予定はありますか?
うーん。まだわかりません。
→スマートウォッチでIngressができる『Ingress on Android Wear』発表! ハックも攻撃もできるぞ!
▽Ingress on Android Wear。スマホを取り出さないでHACKができるとか胸熱。
――可能性は何%くらいですか?
(笑)
――日本ではiPhoneのユーザーが多いのでIngressがApple Watchに対応するかどうかで、Apple Watchを買う人が出てくると思います。
可能性は0では無いですが、ただ最終的な結論に達していない。という感じです。
――まだApple Watchも出ていないですしね。
まずはAndroid Wearの中で対応する。そしてWatch上での素晴らしい体験はどういうものなのか?その理解を深めて整理してから、次のステップに進んで行きたいと思います。
Ingressの理念に沿ったメダルを考えている
――最近メダルが多くリリースされていますが、今後どのようなメダルを考えていますか?
ゲームの理念に沿うような行動や振る舞いをしたプレイヤーに対して、何かメダルを与えられる方法はないか?と考えています。
そもそもIngressの理念が「新しい場所に行く」、「エクササイズをする」、「探求をする」というものです。
新しいメダルの中で私がお気に入りなのは、毎日ゲームをするともらえる「Sojournerメダル」です。これがいいなと思っています。
▽毎日ハックすることでもらえるSojournerメダル。「簡単すぎ!」との声もあったが、オニキスを取るためには360日心身ともに健康でいなければならないので、実際の難易度は高い。
これはナイアンティックからの「人類は健康でありなさい」との健全なメッセージと捉えています。
今後もゲームの中でユニークな体験をするという事が重要だと考えています。ただ数字を上げるというものではなく、理念に沿った行動をした人にたいして上げられる新しいメダルがなにかないかな?と思います。
ただ、ネガティブインセンティブ(悪い結果を出す刺激)に対しては気をつけていけなければと思います。
例えば「Seerメダル」というものがあったんですが、低クオリティのポータルをたくさん申請する人が出てきてしまいました。
それらもレビューしなければいけないためレビューのプロセスが遅くなってしまう。といった逆効果が起きてしまいました。
今後はマイナスの刺激にならないようなメダルを考えています。
▽seerメダル。2014年末でメダルが休止。
ただAPを稼ぐようなゲームにはしたくない
――メダルに関係することだと思うのですが、エージェントレベルを16より上を開放する予定はあるのでしょうか?
考えてはいますが、今のところ確約できるものはありません。
我々エンジニアリングチームはの時間と労力は「新たなチャレンジを作る」、「ゲームプレイのバラエティを増やす」などに注ぎたい。
「ただAPを上げるためにゲームをする」ということを推奨するのではなく、「適正な理由でゲームをプレイして楽しんでもらう」というところに力を注いでいきたいですね。
日本の行政はIngress活用の先駆者である
――日本では横須賀など行政がIngressを観光事業に活用していますが、世界では同様の動きが出てきているんでしょうか?
いまようやくほかの地域がIngressを発見しはじめた。というところですね。世界の中でも日本の観光庁は非常に早い段階からIngressを活用されています。Ingress活用のアーリーアダプターだと思います。
日本の中でも最近面白いなと思ったのが、市民が団体になって犯罪抑止の意味で夜間にパトロールをするという行動です。
→【天才か】深夜帯に活動するエージェントが発想を逆転させ地域の防犯ボランティアに登録 | Ingress(イングレス)速報
別の事例ではフィレンツェがあります。観光庁がIngressをサポートしてくれていて、Web Siteに載せていただいています。
それだけでなく、市内の主要な意味のある芸術的な作品を使ったミッションを一緒に作る。ということも行っています。
また、Shonin-証人-のフィナーレの1つ、ロスのパサデナ市もイベントをサポートしてくれています。Ingressのイベントの集客力が大きいと理解してくれたのだと思います。
XM Anomalyパサデナ会場の様子→XM Anomaly Primary: Pasadena, CA, US – Google+
―――
ゲーム的な側面はもちろんのこと、エージェントにどのような行動をして欲しいのか?Ingressの理念やビジョンが見える貴重なお話を聞かせて頂きました。
ジョンは2日後の京都会場でもエージェントにまじって和気あいあいと自身もイベントを楽しんでいたことをお伝えしておきます。
その様子はイベントレポをどうぞ。
- 「XMアノマリーShonin-証人-」開幕! 京都にエージェントが集結したぞ!
- 「XMアノマリーShonin-証人-」開幕〜計測終了までの様子まとめ
- Enlightenedが勝利! 「XMアノマリーShonin-証人-」アフターパーティの様子
ジョン・ハンケ氏、ありがとうございました!!
・開発: Google, Inc. ・掲載時のDL価格: 無料 ・カテゴリ: ゲーム ・容量: 48.9 MB ・バージョン: 1.66.0 |
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