(cache) サーチナ|韓国が「すり寄ってくる」!?・・・背景には「経済低迷」=中国メディア  



韓国が「すり寄ってくる」!?・・・背景には「経済低迷」=中国メディア


 中国メディアの中国商務新聞網は3日、韓国が朝鮮半島に高速鉄道を走らせ、「ソウルと北京を結ぶ」プロジェクトを提唱したと伝える一方、「韓国が中国との関係を緊密にしたがっている背景には韓国経済の低迷がある」と論じた。  記事は、韓国が提唱した高速鉄道プロジェクトは、まずプサン-ソウル間の高速鉄道を基礎とし、ソウルと北朝鮮の平壌および新義州を高速鉄道でつなぐという構想であり、さらに新義州と中国の遼寧省丹東を結ぶ構想だと紹介した。  さらに、中国ではまもなく瀋陽と丹東を結ぶ高速鉄道が開通し、また2019年には北京と瀋陽を結ぶ高速鉄道が開通する見込みだと伝え、「朝鮮半島の高速鉄道プロジェクトを現時点で開始すれば2030年ごろにはプサンと北京が高速鉄道で結ばれる」との見方を示した。  続けて、中国と韓国が高速鉄道で結ばれれば、北京からソウルまでわずか6時間で移動できるとし、中国人観光客の訪韓にとっての利便性が向上すると主張。「プサンと北京を結ぶ直通の物流網も構築できる」と期待を示した。さらに、韓国の専門家の話として、「北朝鮮は唯一、大陸鉄道と連結していない国」と伝え、中国もロシアも北朝鮮の鉄道との連結に関心を抱いていると主張した。  一方で記事は、中国社会科学院の李天国氏の発言として、韓国側の構想は「理論上は可能」としながらも、現実的に「南北関係が改善していない以上は実現は極めて難しい」と指摘。さらに韓国が高高度ミサイル防衛(THAAD)システムの配備を検討していることを挙げ、「THAADシステムを配備すれば、経済協力どころか、南北関係がさらに悪化する可能性もある」と論じた。  続けて、「韓国が中国との関係を緊密にしたがっている背景には韓国経済の低迷がある」と指摘し、韓国産業通商資源部のデータとして、韓国の2月における輸出が前年同月比3.3%減、3月は同4.2%減と低迷していることを挙げた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)