JR九州:駅ビルなど熊本駅大規模開発計画を発表
毎日新聞 2015年03月23日 20時08分
JR九州は23日、JR熊本駅(熊本市西区)周辺で駅ビルや商業施設、マンションなどを建設する大規模開発計画を発表した。敷地は約7ヘクタールで、駅ビルは2019年春に着工し、早ければ21年春の完成を目指す。
計画によると、鹿児島、豊肥両線の高架が17年度末に開業後、ホーム跡地となる「0番線ホーム」や、熊本駅周辺の駐車場敷地を活用する。駅南側に駅ビルを建設するほか、商業施設1区画、高層マンションなど住居建物2区画、大規模駐車場3区画を設定し、高架下も利用する。ホテルやオフィスフロアも設ける。商業施設は同社が取り組む専門店街「アミュプラザ」を核にして、店舗面積は鹿児島中央、大分両駅ビルと同規模の3万数千平方メートルとしている。
同社は鉄道事業の赤字が続いており、博多、鹿児島中央、大分などの各駅周辺で商業施設やホテルを建設する駅ビル事業を展開し、収益を上げている。
記者会見した青柳俊彦社長は「駅ビル事業のノウハウを生かして、政令都市にふさわしいものにする。熊本は水の都といわれているので、水に関するものをコンセプトに入れていきたい」と話した。【中園敦二】