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一体誰が、なぜ… 奈良の飛鳥寺、橘寺でも油のような液体
奈良県桜井市の長谷寺本堂(国宝)や明日香村の岡寺仁王門(重文)などで油のような液体がまかれた事件で、奈良県警橿原署は6日、同村の橘寺と飛鳥寺でも本堂や地蔵に同様の被害が確認されたと発表した。文化財指定されているものはなく、器物損壊容疑で調べている。
同署によると、橘寺は境内の本堂、経堂、護摩堂、弁天堂の4カ所の床や賽銭(さいせん)箱に、飛鳥寺では、境内の地蔵堂にある地蔵尊(高さ約50センチ)の顔と台座に油のような液体がまかれていた。橘寺では3月20日午前9時~4月5日午前10時ごろ、飛鳥寺は3月28日午前7時~29日午前7時ごろの間にまかれたとみられており、気付いた関係者が同署に届け出た。
両寺によると、液体がまかれた場所はいずれも、拝観料を払えば誰でも入ることができるという。同署は長谷寺、岡寺と同一犯による犯行とみて捜査している。