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 九州電力川内原発(鹿児島県薩摩川内市)の地元住民らが、九電に再稼働の差し止めを求めて申し立てた仮処分について、鹿児島地裁は22日に認めるかどうかの決定を出す。地裁が7日、住民側と九電側双方に伝えた。

 仮処分は、同地裁に川内原発の運転差し止めを求める民事訴訟を起こしている原告住民の一部が、昨年5月に申し立てた。原発の耐震安全性が不十分などと主張する住民側に対し、九電側は安全性は十分だとして申請の棄却を求めている。

 川内原発1号機では再稼働に向けて国の原子力規制委員会が現地で検査する「使用前検査」が3月末に始まった。九電は7月上旬にも原子炉を起動させて再稼働させる方針だが、仮処分が認められると、再稼働時期が当面見通せなくなる可能性がある。