辺野古移設:官房長官と翁長知事が初会談 主張平行線

毎日新聞 2015年04月05日 21時44分(最終更新 04月06日 00時43分)

菅義偉官房長官と初会談する沖縄県の翁長雄志知事(右)=那覇市で2015年4月5日午前9時50分、野田武撮影
菅義偉官房長官と初会談する沖縄県の翁長雄志知事(右)=那覇市で2015年4月5日午前9時50分、野田武撮影
米軍普天間飛行場と名護市辺野古
米軍普天間飛行場と名護市辺野古

 翁長氏によると、首相との会談要請に対し、菅氏から明確な回答はなかったという。菅氏は「沖縄の考え方を聞く中で進めていきたい」と記者団に述べるにとどめたが、政府と県は既に、26日からの首相訪米前に会談する調整に入った。米軍基地問題や振興策について協議するため、翁長氏の知事就任後に途絶えた沖縄政策協議会を再開させることも検討する。

 しかし、現場海域で作業を止めるよう翁長氏が沖縄防衛局に指示したのに対し、農水省は先月30日、同局の申し立てを認め、指示の執行停止を決定。政府と県の対立は先鋭化した。翁長氏は岩礁破砕許可の取り消しで対抗する構えをみせている。【木下訓明、佐藤敬一】

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