第1ラウンドは沖縄の「圧勝」とみていい。5日、那覇市内のホテルで開かれた翁長雄志知事と菅義偉官房長官の初会談。「これから国と沖縄県が話し合いを進めていく第一歩になったと思う」――。会談後、記者団に向かってこう言った菅官房長官だが、本当は沖縄県民の心の底からの「怒り」を肌身に感じて震え上がっていたに違いない。
会場となった那覇市内のホテル周辺には反対住民ら約1500人が殺到。辺野古移設を強行する政府を批判する横断幕やのぼりが掲げられた。
「会談を終えて車に乗る翁長知事には『頑張ろう』と大声援が飛び、これに翁長知事も車窓から左こぶしを高々と上げてガッツポーズ。ところが、菅官房長官は反対住民から逃げるようにホテル裏口から出て行った。会談でどちらに軍配が上がったのかは歴然です」(沖縄県政担当記者)
官房長官と知事の面会が注目されること自体、この国の異常な政治情勢を物語っている。沖縄県民の怒りに触れたためか、菅長官は翁長知事と安倍首相の会談も検討すると言い出した。安倍政権は明らかに方針転換しつつある。