日本が教科書検定で、独島(日本名:竹島)に対する領有権の主張についての内容を強化した中学校用教科書を合格させたことについて、韓国政府は6日「日本が再び挑発を敢行した」と非難し、韓日関係の改善に向けた日本の誠意ある取り組みを求めた。
外交部(省に相当)の趙太庸(チョ・テヨン)第1次官はこの日、別所浩郎駐韓日本大使を外交部に呼んで抗議の意を伝えた。趙次官は「独島は歴史的・地理的・国際法的にも論議の余地がない明白な韓国の領土だ。日本政府は歴史に逆行する姿勢を捨て、歴史を直視すべきだ」と述べた。
政府はこの日、外交部報道官の声明でも「日本政府は明白な歴史的事実を歪曲(わいきょく)または縮小したり、省いたりした内容の中学校用教科書を検定で合格させるという兆発を行った。日本政府がゆがめられた歴史観やそれに基づく領土観を日本の次世代に注入し続けるというのは、過去の過ちを繰り返すのと変わらない」と主張した。また「日本が隣国として信頼を得ながら、責任ある役割を果たしていくという意志がないことを自ら示すものだ」とも述べた。
教育部もこの日、報道官の声明で「日本政府も1905年、独島を日本領に編入する前は、1877年の太政官指令で独島がわが国の領土であることを明確に認めていた。日本が独島の領有権を主張しているのは、独島に対する侵略の意思を表したものであり、さらなる怒りを禁じ得ない」と主張した。