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天皇皇后両陛下 あすからパラオを訪問
4月7日 5時55分

天皇皇后両陛下 あすからパラオを訪問
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天皇皇后両陛下は、太平洋戦争の戦没者の慰霊などのため、8日からパラオを訪問されます。
両陛下は、戦後70年に当たり、戦争によって亡くなった人々を慰霊し、平和を祈念するため、8日から2日間の日程で太平洋の島国パラオを公式訪問されます。
両陛下は8日午前、チャーター機で羽田空港を発って、夕方、パラオに到着し、空港での歓迎行事や大統領夫妻との会見に臨まれます。
夜には両陛下の訪問に合わせて招かれたミクロネシアとマーシャル諸島の大統領夫妻と共に歓迎の晩さん会に出席されます。
そして9日、激戦地となったペリリュー島を訪れ、生き残った元日本兵や遺族らも見守る中、日本政府が建てた慰霊碑に花を供えて犠牲者の霊を慰め、この日の夜、帰国されます。
両陛下は、先月からかぜの症状があり、公務など一部の予定を取りやめましたが、症状はだいぶよくなり、体調面で特に心配はないということで、8日は予定どおり出発されるということです。

かつて両陛下と面会した人も

パラオで両陛下の訪問を心待ちにしている人の中には子どもの時にグループで日本を訪れ、当時、皇太子ご夫妻だった両陛下と面会した人たちもいます。
今から31年前の昭和59年、日本とパラオの交流事業で日本の小中学生に当たるパラオの小学校の子どもたちおよそ100人のグループが日本を訪れました。
その1人パラオの上院議員、マーク・ルーディムさん(45)は、みんなで当時、皇太子ご夫妻だった両陛下のお住まいを訪れたといいます。
マークさんは「今の天皇陛下はとてもやさしく、温かい笑顔で迎えてくださいました。本当に忘れられない経験になりました」と話していました。
30年以上がたって、両陛下がパラオを訪問されることになるとは思いもしなかったいうことで、8日、家族と共に両陛下の車が通る沿道に出て歓迎することにしています。
マークさんは「私の中で30年前の思い出が忘れられないものであるように、両陛下がパラオにいらっしゃったときには、忘れられない思い出になるように歓迎したいと思います」と話していました。

晩さん会に向けてダンスの練習

天皇皇后両陛下が訪問されるパラオでは、地元のダンスチームが晩さん会で披露するため踊りの練習を重ねていました。
8日、パラオの中心街・コロールで開かれる両陛下を歓迎する晩さん会ではパラオの伝統的な踊りが披露されることになっていて、地元のダンスチームが2つの演目を踊ります。
このダンスチームは8歳から31歳までの女性ばかり18人がメンバーで、歌声に合わせて船をこぐ動作を繰り返し、新たな世界を求めて海を進むようすを表現していました。
メンバーの1人、ディブック・シードさん(15)は「大変緊張していますが、両陛下のために踊りを披露するのはとても名誉なことなので興奮しています」と話していました。
また、アナヤ・マサンさん(11)は「2か月くらい前から集中して練習してきました。私たちの踊りをパラオの文化の代表として見ていただきたいです」と話していました。

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