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国がん「患者申出、裕福な患者のみ」と懸念- 薬剤半数以上が月100万円超
国立がん研究センター(国がん、堀田知光理事長)は、2016年度に創設される「患者申出療養」(仮称)の対象になると予想される、海外で承認済みで国内未承認の抗がん剤が15年1月末時点で42剤あり、そのうちの半数以上が1か月当たりの薬剤費が100万円以上であるとの調査結果を公表した。国がんは「制度導入でも裕福な患者しか恩恵を受けられない」との懸念を示している。【君塚靖】
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42の抗がん剤の内訳は、血液領域が19剤、皮膚科領域(主に悪性黒色腫)5剤、泌尿器科領域(主に前立腺がん)5剤、骨軟部腫瘍(肉腫)2剤、甲状腺がん2剤、肺がん(非小細胞肺がん)2剤が、主なものになっている。42剤のうち薬剤費が判明している、35剤中24剤の1か月当たりの薬剤費が100万円以上だった。
このため、国がんでは「患者申出療養で適用される保険外併用療養費制度下では、薬剤費の多くは患者負担となることが予想され、制度が導入されても、高額な薬剤費用を負担できる裕福な患者しか制度の恩恵を受けられない可能性が懸念される」としている。
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