「峰風」とともに

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623. スーパースポーツ ビモータ DB5CR

 前回はグラフィックのみでビモータDB5を紹介しましたが今回はスーパースポーツとして、
DB5を取り上げてみたいと思います。

DB5は一度、倒産したビモータの再建後の第1作として発表されました。

当然、失敗は許されません。

かといって、無難に纏めていてはビモータの名に傷が付きます。

そこでまず、進められたのが徹底した軽量化でした。

 フレーム重量を10kg以下に抑え、エンジンも大出力の水冷エンジンでは無く、出力では劣っていても
軽量な空冷エンジンを装備しました。

 軽々と持てるDB5のフレーム


そして斬新だったのがスイング・アームもトリレス化した事でした。

これは当時、古巣のビモータを訪れた名デザイナー、タンブリーニ氏も絶賛したと伝えられます。

通常、スイング・アームのトリレス化はパイプ同士の接合が難しく、また、繋がっても強度上の心配が
付きまとっていたのです。

それをDB5ではアルミ・ブロックとパイプを組み合わせる事で見事にクリアしました。

このアイディアはMVアグスタF3計画でも検討された様です。

 MVアグスタ F3 スケッチ (675cc)


これだけ本気で作られたDB5ですから日本国内のコンスト・ラクターも黙って見逃すはずはありません。

 DB5C (モト・コルセ製) 1096cc

 DB5A/C (モト・コルセ製 1096cc)

そして今、新たなコンセプトで新たな空冷ツインの魅力を提案するプロジェクトが動き出しています。
 ビモータDB5CR (モト・コルセ製 1080cc) 110hp overの出力を誇ります。

外装はドライ・カーボンで軽くし、エア・マネージ・メントも見直しています。


今はレーサーしかありませんが、モト・コルセでは公道バージョンも計画しているとの事。
楽しみな事です。

(クラシック・バイク・ブログ 「クラシックで行こう!」 はこちらから )
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by SS992 | 2010-10-16 21:00 | 憧れだった美女達 | Comments(2)
Commented by d675 at 2010-10-17 23:22 x
お おじさん、フレーム持ってるっ(^o^;)

復興に向かっていろいろなされているんですね
スイングアームのトリレスのお話、なるほどでした

…公道バージョン ワクワクです◎
Commented by 峰風(SS992) at 2010-10-18 08:46 x
 DUCATIのモトGPレーサー、デスモセディッチRRのフレームは
片手で持てる位、軽かったのですが、スイング・アームや
ホイールまで含めて持てるのはDB5位でしょう。

軽量化は一番利くチューン・アップなのです。