2013年11月04日

魔法少女まどか☆マギカ、覚書

 今回は、アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』について。小説を書いている人間として興味深かった点などを、覚書として残しておこうと思います。
 なお現在、劇場版の『新編・反逆の物語』が公開中ですが、それはまだ観ていません。以下はテレビ版を再編集した前・後編をDVDであらためて視聴した感想です。

 さて。
 まず第一の注目点は、主人公・鹿目まどかの造形。これは見事でした。

 小説でもそうですが、エンタメ・ストーリーの主人公は、どこか特別な存在である方が視聴者(読者)に満足感をあたえやすいものです。しかし、これが中々むずかしいのですね。
 最初からハイレベルすぎる主人公は、視聴者に共感されにくいからです。なので、スーパーヒーロー型の主人公には、何かしら憎めない欠点を用意するのが一つの常道となっています。
 また、主人公をストーリーの開始時点では平凡なキャラクターに設定しておいて、物語の流れと共に成長させるという手法もよくあるやり方です。ただ、この方法では日常系の物語なら何とかなるのですが、派手な立ち回りを盛り込んだSFや本格ファンタジーの場合は壁にぶつかってしまいます。主人公を普通のレベルの成長ではなく、どこかで大きく飛躍させる必要があるからです。

 伏線のない飛躍は、ご都合主義になってしまいます。
 そこで、よく採用される方法は、主人公が実は本人も知らない巨大な力を秘めていたとする設定。「実は伝説のナントカの血を引いていた」というようなパターンです。そしてクライマックスの直前に、何かのキッカケで「覚醒」し、大爆発という段取りです。
 ただこの手法は、さんざん使い古るされて手垢がついてしまっている感が無きにしも非ずです。
 アニメだったらまだしも、BGMや映像表現の助けを借りて強引に盛り上げてしまうことも可能なのかもしれません。でも、テキスト一本で勝負しなければならない小説の場合はきびしいですね。下手に使うと陳腐のそしりをまぬがれないでしょう。

 ま、アニメの場合でも、陳腐は陳腐ということになってしまうでしょう。
 まどマギでは、そこをどうクリアしているか?
 正直、感心しました。

 このアニメでは、主人公・鹿目まどかの主人公らしい属性としては、母親のセリフを通じて、

「いい子に育ってくれた。ウソもつかない。悪いこともしない」

 というキーワードを提示しています。
 実際そういう少女として描かれていますし、主人公にふさわしい爽やかな属性だと思います。ただ、ラストで世界をひっくり返すほどの大きなパワーを発揮させるためには、心が真っ直ぐというだけでは無理です。
 かと言って、「彼女は実は伝説のナントカの血を引いていた」という手法が使えないとしたら?

 まどマギでは、この難題を解決するもう一つの駒として、暁美ほむらという少女が配置されています。
 一応ネタバレを避けるために具体的には書きませんが、ほむらがまどかを死と絶望から救うためにとったある行動が、まどかを強力な存在に高めたという設定が施されているのです。

 簡単にまとめると、次のような構造です。
 まず物語の基本線としては。
 主人公・鹿目まどかは、「けして強くはないけれども真っ直ぐな性格の少女」として、まず提示されます。強くはないけれど、弱くもない。時に芯の強さを垣間見せる演出が周到です。
 そんな普通の少女まどかが過酷な経験により成長し、最終話の少し手前で「運命に抗おうとする強い意志」を示します。
 ここまでの流れは、ストーリー作りのテクニックによって自然に描かれています。この作品のストーリー構造上の本筋は、このラインにあると言えます。
 しかし、これだけでは「日常レベル」を超えることができません。
 そこに、飛躍をうながす起爆剤が外から追加されるのです。
 それが、暁美ほむらの「もう一つの物語」です。
 ほむらの物語は、このアニメの本筋ではありません。サイドストーリーです。ただし、きわめて重要なサイドストーリー。暁美ほむらこそこの作品の「真の主人公」と解釈することもできるほど、本筋に緊密に絡んだ大きくて魅力的なサイドストーリーなんですね。
 このサイドストーリーを付加することによって、クライマックスで超新星のように大爆発する主人公の光芒に説得力を与えているのです。

 本筋である鹿目まどかの物語に、暁美ほむらのサイドストーリーを巧みに絡め、伏線を施していくテクニックは見事でした。
 そして。
 キュゥべい=インキュベイダーという特異なキャラクターが、そのための仕掛けてとして実に上手く使われているのです。

 インキュベイダーという存在は、このアニメのもう一つの重要なポイントだと思います。
 この不可解なエイリアンの言葉を通し、「非情な現実」「不都合な真実」が淡々と語られるシーンがストーリーの後半ではしだいに増えていきます。その迫力は中々のもの。
 作品の本当のメッセージ。「当然だよね」と冷酷な爽やかさで言い放つインキュベイダーの言葉に、私はこの稀有なアニメがただの娯楽作品にとどまらず、視聴者の心に強く突き刺さる何かを持ち得た源泉を見出すのです。
posted by あまくさ惣一郎 at 20:26| Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月27日

読書端末キンドルについて

 今回はAmazon Kindle(キンドル)の話題です。

 アマゾンが販売しているキンドル端末は、大きく括れば二つの系統の機種に分かれます。それは、

(1)モノクロの「読書専用端末」Kindle Paperwhite/3Gと、
(2)カラー液晶を採用した「アンドロイド系タブレット端末」Kindle Fire/HDです。


(1)について。
 画面がモノクロと言うと物足りないように思われるかもしれません。しかし、実はこれがPaperwhiteの大きなウリなんです。
 この画面は液晶ではなく電子インクペーパー「E Ink」というもので、暗い場所でも明るい場所でも視認性がよく、文章を読むことが目的ならとても良好です。
「PCの液晶画面で本を読むのは目がきつい」という人、一度Paperwhiteの画面を見てみてください。「紙の本に近い」とよく言われますが、本当にそうなんです。

 ところで、この系統はPaperwhiteとPaperwhite 3Gの2機種に分かれています。違いはコンテンツをダウンロードするための通信手段。前者が無線LANのWi-Fi接続のみであるのに対し、後者はWi-Fiに加えて携帯電話回線の3Gが無料で使えます。

 さて、どちらを選択するかですが。
 無線LAN環境をすでに持っている人なら値段が安いPaperwhiteの方がよいかもしれません。
 一方の3Gは、端末の初期設定だけすればすぐに使いはじめられますし、家でも外出先でも面倒なことを考えずにホイホイ繋がる気楽さがあります。
 ただし値段が数千円高いのと、マンガなど容量の大きいコンテンツは3Gではダウンロードできないなど多少の制限があるので注意(Wi-Fi設定がしてあれば自動的に切り替わるから心配はありません)。


(2)について。
 こちらは読書端末というよりは、アンドロイドをベースとしたタブレット端末と考えた方が話が早いようです。
 筆者が使用しているのは(1)のPaperwhiteの方なので、(2)の実際の使用感などは報告できないのですが。
 まあ、以下、私なりに要点を整理してみますと。
 もちろんキンドルですから、電子書籍を読む端末として使えます。しかし、どちらかと言うと音楽・動画の鑑賞とか、各種アプリの使用に向いているのだろうと思います。
 なお、普通のアンドロイド・タブレットとOSの互換性はあるとは言っているのですが、キンドル向けに提供されていないものが多いらしいので(Google のアプリ群など)注意が必要です。

 (2)を読書端末として使う場合、カラーページの多い書籍や雑誌は(1)よりも読みやすい、というメリットはありそうですね。
 反面、文庫本・小説など文字が主体の本なら(1)の方が読みやすいと思いますし、バッテリーの使用時間にもかなり差があります。(1)は筆者が試しにかなり頻繁に使ってみたところ、1週間くらい持ちました(カタログスペックでは、ワイヤレス接続オフ・1日30分使用で最大8週間!)。(2)は、それと比べたらかなり短いです(カタログでは、11時間以上連続使用可能となっています)。



 結論。

 利用目的が文字主体の本を読むことなら、(1)Paperwhite/3Gがお勧め。

 読書の他に音楽や動画鑑賞、アプリの利用など幅広く使いたいなら、(2)Kindle Fire/HDを考えてもいいかも。

 ただ、(2)の購入を考えるなら、比較の対象はむしろ普通のアンドロイド端末やスマホ、iOS系のiPhone・iPadかもしれません。それらでもKindleアプリをインストールすることによって、読書端末として使用することができるからです。



 次回は、キンドルによる個人出版、Kindleダイレクトパブリッシング(KDP)の体験記を書いてみようと思います。
posted by あまくさ惣一郎 at 09:37| Comment(0) | TrackBack(0) | Kindle | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月01日

あまくさのライトノベル事始

 筆者とライトノベル作法研究所(以下、ラ研)の係わりは、2009年の秋頃から。かれこれ4年になります。

 このサイト、個人サイトながら、なかなか充実しています。おもなコンテンツは、エンタメ小説の書き方をまとめた《研究室》、作品を投稿して批評しあう《鍛錬投稿室》、掲示板・チャットルームなど。
 なんと言っても特色があるのは投稿室。
 辛口批評の場をうたい、作品を投稿した場合、最低ひとつ他の参加者の作品に感想をつけることを規約で義務づけています。また、義務じゃないんだけれど、自作に感想をもらった場合は《感想返し》することが奨励されているのもユニーク。
 そういうデフォルトがあるため、ここに作品を投稿すると感想ゼロということはめったにありません。筆者は改稿作をのぞいて20以上の作品を投稿しているけれど、ほとんどが10個以上の感想をもらっています。
 感想の内容はさまざまで、即死レベルの酷評もたまにあるけれど、書き手同士の批評だけに物凄く参考になるシャープなアドバイスを貰えることもあります。もちろんもっと気楽に、ファンレター感覚の賞賛も貰らえることもあって和みます。社交辞令含みと分っていても、褒められると嬉しいものですよね。

 余談になりますが、ラ研の常連参加者の一人が次のようなことを言っていて、印象に残っています。

 いわく。

 酷評がなければ成長できない。
 賛辞がなければ生きられない。

 これぞ至言と言うもの!w
posted by あまくさ惣一郎 at 16:29| Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル作法研究所 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月13日

まずは再開のご挨拶

 久しぶりにブログを更新します。

 この数年何をしていたかと言うと、小説の執筆。
 学生のころにも小説モドキの駄文を書いてSF雑誌に投稿したりしていました。その後本業を持ち、それが忙しくなったため中断していたのですが。でも空いた時間に何がしか書いてみたいという気持ちが抑えられず、ブログに手を出してみるなど試行錯誤。そのうちライトノベルというヤツに興味を持ち、ここ数年は『ライトノベル作法研究所』という投稿サイトに係わっていました。

 再開した本ブログでは、そのラ研での体験談を書いてみたいのが一つ。
 そしてもう一つは、kindleです。
 2ヶ月くらい前にアマゾンの読書端末kindleを購入したのですが、そろそろ使用感についてレポートしてみようかなと。

 そんな感じで。
 まずは、再開のご挨拶でした。
posted by あまくさ惣一郎 at 22:42| Comment(0) | TrackBack(0) | Kindle | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月08日

コミュニティ・サイト「Unow?」

【追記2 2009・03・08】
 「Unow?」は、3月10日にサービスを終了するそうです。経済状況悪化のあおりを受けてしまったようですが、内容に好感を持っていただけに、ちょっと残念です。

【追記1】
 以下は、2008年10月8日に書いた記事ですが、その後「Unow?」のサイト・デザインが大幅にリニューアルされました。サイト名も「Unow?アルファ・バージョン」だったのが、アルファがとれて、ただの「Unow?」になったみたいですね。

 よって、この記事は「昔のUnow?はこうだったよ」という思い出というここで。
 
(まだ試していませんが、以下の文章の後半で説明している、ブログ・コミュニティのしくみは同じだろうと思います)


【以下、2008・10・08記述分】
 Unow?という、コミュニティ・サイトがあります。
 これは、かなり面白いです。
 ブログをベースに、トラックバックを集めるのが基本的な仕組み。そういうサイトは他にもありますが、Unow?の特徴は、トラックバックやコメントを数珠つなぎにしていけるところ。自由度が高く、いろいろ使い方に工夫ができます。

 言葉で説明してもわかりにくいので、とりあえず見てきてくれません?(笑) 


【ここに、Unow?へのアフィリエイト・リンクを貼っていました】


 おっと、これは、アフィリエイト・リンクです。知っていると思いますけど、ここから入って、行った先で登録(無料!)してくれると、少しだけ私の収入になります。

 でも、アフィリエイトがキライな人も、いるかもしれませんね。

 いいです(笑)。でしたら、コチラからどうぞ。↓

【通常リンクも一応貼っていました】

 こっちは、普通のリンクですから、安心してください。
 
 
 で。

 Unow?のトップページに入ったら、下半分を見てください。
 上半分の悪魔と天使のイラストは、「Yes/No」という、「Unow?」の姉妹サービスです。そちらについて知りたい場合は、当ブログの過去記事「Yes/No参加日記」に書いてあるので、そちらをどうぞ。

 今回は、下半分を見てほしいです。

 見てきましたか?

 「Category カテゴリー トラックバックでつながる新しいかたちのコミュニティ!」と書いてあると思います。

 その下に、例えば、

 「エンタメ − 映画」というカテゴリーがあります。クリックしてみましょう。

 すると、「シネマな日々」とか「ミニシアター」とか、いくつかのコミュニティが並んでいるはず。
 コミュニティの順番は、日替わりで変化します。最新投稿があったコミュニティが、自動的に1番先頭に出てくるんです。

(投稿は、数行のコメントでもいいんです。なので、ユーザーが特定のコミュニティを目立たせるためにコメントをつけるという手段があります。自由度が高く、いろいろ工夫できるというのは、そういうところ。せっかくトラックバックで投稿したアナタのたいせつなブログ・エントリが、埋もれてしまうのを避けることができるんです)

 「カテゴリー」 → 「コミュニティ」 → 「投稿(トラックバックかコメント)」

 というのが、基本的な仕組み。

 カテゴリーは、あらかじめ用意されています。ユーザーが自分で作れるのは、コミュニティから。
 でも、最初は他のユーザーが作ったコミュニティに参加してみるのがいいでしょう。(「ようこそ・お試し」というカテゴリーに、運営さんが用意した練習用のコミュニティもあります)

 コミュニティの中でやることは、基本的には、つぎの2つのうちのどちらか。

@ 他のユーザーの投稿にコメントをつける。

A 親トラバを作る。

 Aは、ブログを持っているユーザーが、エントリをトラックバックするわけです。すると、それが「親」ということになって、他の参加者がコメントを付けてくれたりします。

 面白いのは、コメントにもコメントがつけられるところ。
 他人のトラバ・コメント、自分のトラバ・コメント、どれにでもコメントがつけられるんです。
 トラクバックにコメントをつけ、コメントにトラックバックをつける。ちょっとわけがわからないような感じですが(笑)、実際にやってみると意外と素直にわかります。

 自分の投稿をコメントで捕捉することもできますし、お望みとあらば、えんえんと自分でコメントをつけ続けることもできます。

 コメントで他のユーザーと交流し、議論したりすることも可能。
 もっとも、あっちこちで他人に議論をふっかけている迷惑な参加者は、私のほかにあまりいませんけどね(笑)。

 まあ、いろいろ好き勝手な使い方ができるわけです。今のところ、私のように悪意なしに騒がしいヤツのほかには、悪質な参加者がほとんどいないサイトなので、多少のヤンチャは運営さんも黙認する方針みたいですよ。

 居心地がいいったらないわけです(笑)。
posted by あまくさ惣一郎 at 20:58| Comment(0) | TrackBack(0) | インターネットの創る未来 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月23日

Yes/No参加日記(その11)・最後の恐竜たち

【追記 2009・03・08】
 「Unow?Yes/No」は、3月10日にサービスを終了するそうです。経済状況悪化のあおりを受けてしまったようですが、内容に好感を持っていただけに、ちょっと残念です。


 久しぶりに、Unow?Yes/Noの最近のお題から。

・野中広務氏「人を平等に考えない麻生幹事長の資質に疑問」に同感?

 お題詳細では。

「政界を引退した自民党の野中広務氏が、「麻生幹事長は、華麗な家柄だけど人を平等に考えない。国家のトップに立つ人として資質に疑問がある」との意見。「身を挺して麻生首相を阻止する」との話も・・・みなさんは、首相候補としての麻生幹事長の資質に疑問を感じる?」

 とありました。

 9月23日現在の回答数は、198件。

 Yesが66%。Noが34%です。

 ところで、このお題というか、野中発言。
 背景を知らないと、意味がわからないでしょうね。

 回答の中にも、Yes、Noともに、野中氏の発言を単なる一般論と受け止めている感じの意見が多いようでした。

 実は野中氏が言うところの、麻生幹事長は「人を平等に考えない」。
 彼がこんなことを言うのは、真偽は別として明確ないきさつがあるんです。

 これはまあ、野中サイドの主張ではあるんですけどね。

 かつて麻生氏が野中氏の「出身」に触れ、「そういう人物を日本の首相にするわけにはいかない」という意味の差別発言をしたことがある、と言うんです。

 野中広務氏の「出身」と、麻生氏の「差別発言」問題については、ここでは詳しく書きません。麻生サイドは発言を否定しており、どちらの言い分が正しいのか私には判断できないからです。

 詳細を知りたい方は、「野中広務」なり「大勇会 差別発言」なりで検索してみてください。けっこうキナくさい情報が出てきます。

 わりあい客観的なところでは、Wikipediaの「野中広務」くらいでも、わかります。

 野中広務。この人は、まれにみる「気骨の政治家」か、「大悪人」かのどちらかですね。
 どちらなのか、私にはわかりませんが。
 この人の「弱者に味方する姿勢」は本物のように、私には見えます。
 ただ、政治家としての評価は別。
 会ったことがあるわけではないので本当の人となりはわかりませんが、印象としては「立派な政治家」というよりは、新門辰五郎(幕末の町火消の親分、侠客。勝海舟と交流があったと言われる)といったキャラクターを思い浮かべてしまうのですが、どうでしょう?
 
 まあ、この件に関しては、「麻生さんも、コワイ人を敵にまわしているなあ」という感想に止めておきましょうか。

 ところで、差別発言問題とは関係ありませんが、この野中広務という人、迫力はなかなかのものですね。

 1980年くらいまでは、政界のトップに立つ政治家には、よくもわるくも「怪物」という雰囲気を漂わせる人が多かったように思います。
 今は、ほとんど居ません。

 小泉純一郎も、怪物という感じじゃなかったですしね。

 数少ない生き残りは、野中広務と小沢一郎くらいでしょう。

 ラスト・ドラゴン。最後の恐竜たちに、今夜は乾杯したくなりました。
posted by あまくさ惣一郎 at 15:47| Comment(1) | TrackBack(0) | Yes/No参加日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月30日

インターネットで「1本の針」を探す方法

 ブログやアフィリエイト、グーグルとかWeb2.0とか。
 そういったことについて書かれた本をいろいろ読んでみましたが、わたしがもっとも印象に残っているのは、佐々木俊尚さんの「グーグル Google 既存のビジネスを破壊する」(文春新書)でした。

 とりわけ感銘をうけたのは『第二章 小さな駐車場の「サーチエコノミー」』『第三章 一本の針を探す「キーワード広告」』。

 「破壊」という言葉の踊る刺激的な書名からはちょっと意外な、けっこう地味な内容の章でした。

 でも、わたしはこの地味な2章に、インターネットの可能性をつよく実感したのです。
 
 アフィリエイトをやっている方にも、この章は参考になると思います。


 内容を簡単に説明しておきます。

 この2章の主役は、羽田空港の近くで2001年に民間駐車場を開業した山崎夫妻です。

 はじめはさっぱり顧客がつかなかったそうです。

 空港の近くなら駐車場の需要があるだろうと考えたのに、あてがはずれて途方にくれます。

 何がダメだったのでしょう?

 調べてみると、意外な実態が見えてきました。

 羽田空港の周辺には、既存の民間駐車場業者は実はいくつもあるらしいのです。
 それも、かなり悪質な業者がはびこっていました。

 彼らは、空港の近くに駐車スペースを確保してもいないのに、客から車を預かってしまうのです!

 どうするのかというと、かなり遠距離の神奈川県内などに運ぶ(移動のガソリン代はとぼけてしまう)くらいはいい方で、近くの市場の無料駐車場や路上に違法駐車しているケースまであったらしいのです。

 ちゃんと広い駐車スペースを確保した山崎夫妻にまったく客がつかず、イカサマまがいの業者が繁盛しています。

 これって、不条理でしょう?

 お客さんにとっても不利益ですよね。

 不条理のタネは、旅行代理店でした。
 駐車場業者は大手旅行代理店と提携し、ツァーの書類や航空券に駐車場のチラシをはさんでもらっていたのです。
 当然、かなりのお金を代理店にはらっています。そのため、まともな駐車場を運営する経費が出せない、ということなんですね。
 これは、完全に「お客さん」が置き去りにされている構図です。

 しかし、山崎夫妻は思いました。
 業者が旅行代理店の方ばかり向いてお客をないがしろにするのは何かがヘンなのでは。
 そういう疑問をいだいたのです。
 旅行代理店に高いお金を払うなら、その分、お客さんへのサービスを充実させた方がいいのに。
 でも、それができない仕組みになっていたのです。

 そんな山崎夫妻の苦境をすくったのは、グーグル・アドワーズとの出会いでした。

 グーグルの「キーワード広告」は、ご存知の方も多いと思います。
 なので、ここでは解説は省きますが、要するにキーワードを上手く使うことによってピンポイントで顧客を呼び込むことが可能になるしくみです。

 山崎夫妻は、これに望みをかけてみたのです。

 結果的にそれが当たって経営を立て直すのですが、興味深いのは「羽田の民間駐車場利用客」についての次のような分析です。

@顧客はおおむね二種類にわかれる。第1のグループは、羽田空港のある東京都大田区や品川区界隈に住んでいる人。

A第2のグループは、山梨県、群馬県など東京から遠い関東地方の人。

Bそして「格安航空券」の利用者。

 @は羽田空港の交通アクセスに理由があります。電車の便があまりよくないので、比較的近くに住んでいる人は車を利用したがるのです。

 ただ、都内でも遠距離に住んでいる人は、渋滞の問題があるので電車を使います。
 だから車で来るのは、都内では大田区や品川区の人に限定されてしまうのです。

 Aのグループは、どうでしょう。東京近郊に住んでいる人は「車がないと不便」とい感覚がしみついています。だから、電車を使うことはあまり考えません。

 Bはお金を節約したい人、ということですね。
 羽田には公的駐車場も完備されていますが、料金が高いので何のために格安チケットを購入したのかわからなくなるというわけです。
 旅費を切りつめる必要がない人は、便利な公的駐車場を使います。

 なので、羽田空港の利用者で民間駐車場に興味を示すのは、居住地が@かAで、Bに該当する人がほとんどとなります。

 条件がかなり限定されるわけですが、これまではそういう顧客にピンポイントでPRする手段がありませんでした。

 ところが、そういう問題をインターネットが見事に解決してしまったわけです。

 しかも、条件が具体的に限定されるということは、キーワードと相性がいいのがお分かりと思います。


 インターネットは需要と供給のマッチングにすぐれています。
 そして、中間搾取する業者の存在が不要になってしまいます。
 中間搾取がなくなれば、利益を生産者と消費者がわけあえるということになります。
 このことを、「中抜き」と言ったりしますね。

 現実にはそう単純でもないでしょうが、インターネットが社会にもたらす影響を肯定的に模索するなら、この中抜きのしくみは有望なものの一つだと思います。



 「グーグル Google 既存のビジネスを破壊する」には、『第六章 ネット社会に出現した「巨大な権力」』という章もあります。

 この本は、グーグルやインターネットをけして手離しで礼賛はしていません。
 
 期待と不安の交錯。
 それが、今のインターネットをとりまく多くの人の想いかもしれません。

 とりあえずここでは大きな「期待」を、山崎夫妻のエピソードから受け取っておきたいとわたしは思います。

posted by あまくさ惣一郎 at 17:37| Comment(0) | TrackBack(0) | インターネットの創る未来 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月20日

Yes/No参加日記(その10)・手抜きは疲れますか?

【追記 2009・03・08】
 「Unow?Yes/No」は、3月10日にサービスを終了するそうです。経済状況悪化のあおりを受けてしまったようですが、内容に好感を持っていただけに、ちょっと残念です。


 Yes/Noの最近のお題から、二つ。

@「時間を守れん人間は、何をやってもダメだ!」

「ご存知かもしれません・・・これは、田中角栄の言葉です!私も社会人になる前から、何度と無く言われ続けました。でも世の中、時間にルーズな人って一杯いますよね〜♪そんな人でも、成功してる人もたくさんいるから不思議です」

A「あなたは、手を抜く方が、逆に疲れますか?」

「キムタクの本に書かれていた言葉に「手を抜く方が疲れる」ってのがありました。普通は楽するために手抜きをするのですが、プロ意識の高い人ならば、分らないでもない気がします。あなたは、手を抜くほうが疲れるほうですか?」


 4月20日現在の状況です。

@ 投稿総数206件。YESが57%、NOが43%。

A 投稿総数131件。YESが57%、NOが43%。


 このところ、投稿数が100を割るテーマが多くなっているのですが、この2題は健闘していますね。特に、@が200を超えているのは意外。このテーマでどうしてそんなに盛り上がるんだろう(笑)。

 割合は、期せずして両方とも57:43でした。

 似た傾向のテーマに、似た傾向の結果が出ています。
 どちらもテーマの元にビッグネームがからんでいるところも、共通しています。

 @について。

 わたしは、NOに投稿しました。
 少し神経質なところがあるので時間は守る方ですが、「何をやってもダメ」ってことはないでしょ? と思って。

 あちらの投稿にも書きましたが、はっきり言って、勢いで言っているだけの内容のない発言です。角栄氏がどういうシチュエーション・ニュアンスで発言したのか知りませんが。

 他の人の投稿の傾向ですが、まず、YESが優勢ですね。
 前から思っていたんですが、このサービスの参加者って意外とマジメな人が多いんです(笑)。

 NOの人の傾向は、「ごめんなさい、守れません」的なコメントと、「そこまで言わなくても」という内容に分かれていました。
 少数意見として、外国では日本ほど時間を守らないと指摘し「だから日本人はダメなんだよ」という感じのコメントもありました。
 しかし「時間にルーズ」肯定派は少ないのです。

 YESの人もNOの人も、時間を守らないことがいいという向きはあまりいません。

 ただ、YESの方が「正論」なだけに、コメントの内容が一本調子になる傾向があります。
 「正論」は、つまらないのです(笑)。


 Aについて。

 これもキムタクが書いているという文章を読んでみないと真意は判断できませんが、わかることはわかりますね。

 ただ、わかるけど「手抜きする方が疲れる」というのは一種のレトリックであって、素直に考えれば手抜きは楽に決まっています。

 NOの意見は、だいたい2種類。
 (A)「手抜きは楽に決まっている」というものと、(B)「上手な手抜きは必要」というもの。

 (A)の意見は、「手抜きはかえって疲れる」というレトリックをバカバカしいと見て、のらなかった人達でしょう。

 一方、(B)はある意味で「手抜きは疲れる」説を肯定していますね。

 このお題、@の時間厳守論よりはいくぶん奥が深いかも。

 結論から言うと、わたしも「上手な手抜き」論に加担します。だからNOです。

 「手抜き」と言ってしまうと言葉が悪いのですが、実際に仕事をしていると、

 メリハリをつける。

 優先順位をつける。

 瑣末な部分は、時には捨てる。

 そういうセンスは必要であることを実感します。

 どうでもいいことにマジメに取り組みすぎて、そこで力尽きたり時間が足りなくなって、結局、一番肝心な部分で手抜きせざるを得なくなるというケースは、実際にあるんです。

 捨てるところは捨てて、重要な部分に力を集中しなければいけません。

 そういうことを「手抜き」と言うなら、それは疲れるでしょうね。

 ただ、キムタクが「手抜きは疲れる」と言っているのは、多分そういう意味ではないのだろうと思います。

 彼は、歌が好きなんでしょうね。

 好きなことに打ち込むとき、人は疲れを知らないものですから。
posted by あまくさ惣一郎 at 22:13| Comment(0) | TrackBack(0) | Yes/No参加日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月06日

Yes/No参加日記(その8)・靖国神社と近代天皇制

【追記 2009・03・08】
 「Unow?Yes/No」は、3月10日にサービスを終了するそうです。経済状況悪化のあおりを受けてしまったようですが、内容に好感を持っていただけに、ちょっと残念です。


 Yes/Noにも「靖国問題」が登場しましたね。

「表現の自由−反日?中立?映画「靖国」を観たい」

「靖国神社をテーマにした日中合作のドキュメンタリー映画「靖国 YASUKUNI」の上映が相次いで見送られていますが、大阪の映画館一館が5月上旬から予定通り上演するようです。みなさんは、自分の目で映画「靖国」を観てみたいですか?」

 とありますね。ふむ。

 4月6日現在の投票総数は191件で、YESが70%、NOが30%。

 わたしはYESの方にいくつか投稿しました。

 NOで目立つのは、映画が反日キャンペーンだから観ないという意見と、興味ない、関わりたくない、というものですね。

 YESでは、観てから判断したいという意見がもっとも多く、それに加えてNOの側の反日映画という決めつけに対する反発と、表現の自由を擁護するべきという主張が散見されます。

 さて、私も映画を観ていないので、「靖国 YASUKUNI」が反日プロパガンダなのかどうかはわかりません。

 日本在住19年という中国人監督が製作した、日中合作のドキュメンタリーとのことですね。

 すでに海外では公開されているようなので、日本人だけが偏向映画と決めつけて観ることさえも拒否するというのでは、やはりちょっと了見が狭すぎるということになってしまいませんか?

 ともあれ観ていない映画の内容は語れませんが、靖国神社に関してわたしが考えるあれこれを、思いつくままに書いて見ます。

 まず、このテーマにはいくつかの問題がからみあっているので、整理してみます。

@ 靖国神社そのものの問題。
A ナショナリズム、ないし「愛国心」の問題。
B 「反日感情」と「反中国感情」の問題。
C 表現の自由をめぐっての問題。

 といったところです。

 AとBは、このYes/Noの別のお題でテーマになったことがあります。

 Aの「愛国心」について一言。
 これは戦後の日本人にとっては、かなりデリケートな問題になっています。
 自国の戦争責任を強調する論調が根強くある一方で、それを「自虐史観」「弱腰外交」「愛国心の欠如」と批判する人たちが少なからずいます。

 「愛国心」を否定する人も肯定する人も、ニュートラルな心で祖国と向かい合えなくなっている点で、実は同じなのではないかと思います。
 過度に「自虐的」になる必要はありませんが、わたしたちは「日本」が過去に行ってしまったことから、まだ完全に逃れられてはいないということです。
 いろいろな意味でね。

 それからBについてですが、Yes/Noで「日中は仲良くするべきか?」というテーマが投げかけられたことがあります。
 これに対する否定的な意見のなかに、「反日教育」という言葉がくりかえし見られました。
 中国政府が国策として、「反日教育」を行っているのは事実だろうと思います。
 しかし日本人の側にも、中国は「反日教育」で国民を洗脳しているから中国人の多くは「反日感情」をいだいているという思い込みがあるのではないでしょうか。

 共産党政権下の中国は、日本よりはきびしい情報統制が今なお行われているようですが、市場経済に移行した社会というものは、そうそう政府の思い通りにばかりはいかないでしょう。
 根強い反日感情もあるだろうとは思いますが、中国人もそんなに単純ではないのでは。

 そして、Cの表現の自由について。
 日本ではこの程度の映画が上映できないとなると、中国共産党政府の独裁や情報操作を批判できない、ということになってしまいませんか?


 最後に@。

 靖国神社そのものについてですが、わたしはこの「神社」にひとつ違和感を感じているので、それを書きます。

 普通「靖国問題」として論じられていることがらとは、少し違う話になってしまうかもしれません。

 靖国神社というのは、実はそれほど長い歴史をもっていません。

 明治2年(1869年)に東京招魂社として創建されたのがスタートです。目的は最初から戊辰戦争の戦死者を慰霊するためのもので、それが1879年に靖国神社と改称されたのです。

 明治時代に新たに作られたものは、たくさんあります。

 「君が代」という国歌が今のかたちで成立したのも、明治のはじめ。

 そして、そもそも「天皇制」。

 明治天皇にはじまるこの百数十年の「天皇」の姿は、7世紀から江戸時代まで1000年以上の伝統をもつ「天皇」のありかたとは似ても似つきません。
 近代天皇制は、実はドイツ皇帝を手本として明治時代に作られたものです。

 これらのものに、わたしは日本の「歴史」や「伝統」を感じることができません。
 その時々の国の指導層が都合のいいように作り上げた、つめたい「人工物」にしか見えないのです。

 そんなものに振りまわされる必要が、そもそもあるのでしょうか?

 これがまず、わたしの基本的な考えです。


 ところで、多くの方もご存知のように、靖国神社は太平洋戦争、そして「戦後」と呼ばれる時代の中で重い宿命を背負い込みました。

 Yes/Noの投稿者の中に、「靖国が政治問題化される背景が知りたい」という方がいらっしゃいました。

 わたしは、その投稿にコメントをつける形で、田中伸尚著『靖国の戦後史』岩波新書の1読をすすめました。

 靖国神社への批判の中には外国人の偏見・誤解や、政治的プロパガンダもないとは言いきれません。
 しかし、『靖国の戦後史』を読むと、この神社が純粋に日本人の問題としてみた場合も、多くの問題点を抱えていることが具体的によくわかります。

タグ:靖国 天皇
posted by あまくさ惣一郎 at 22:56| Comment(0) | TrackBack(0) | Yes/No参加日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年03月29日

Yes/No参加日記(その7)・少女は鳩サブレーの夢を見る

【追記 2009・03・08】
 「Unow?Yes/No」は、3月10日にサービスを終了するそうです。経済状況悪化のあおりを受けてしまったようですが、内容に好感を持っていただけに、ちょっと残念です。


 Yes/Noの最近のお題から、軽いものを二つほど。

@「ひとりで外食するのは、なんだか恥ずかしい」

A「鳩サブレー頭からパクリ(Y)、お尻から(N)?」

 Aについては、詳細の文章を紹介します(@の詳細は、そのまんまなので省略)。

「鳩サブレーをどこから食べるか悩んだことはありませんか? 頭からではかわいそう! でもお尻からというのも何だか・・・ あなたはどっち?」

 @について。

 え? と思いました。

 1人で外食するのが恥ずかしい人がいるんですね。女性はそういう傾向があるのかなあ。

 さっき1人でココスへ行きました。
 妻と娘が、学童保育の催しで留守なんです。
 注文したのは、ケサディーヤと緑黄色野菜のXO醤炒めとドリンクバー。

 私の場合、どちらかというとウチで一人で食事する方がいやですね。そっちの方が淋しい。
 1人で外食するのは、気楽で好きです。
 2人で外食。大勢で外食。それも好きです。
 ただ、人と何か食べるのなら、お酒がほしいですね。

 7時頃のココスでは、1人で食事しているテーブルはあまりありませんでした。

 でも、昼のファミレスなら珍しくないですよ。外回りの勤め人とかが入りますからね。

 Yes/Noの回答は、Yes24%、No76%。3月29日現在です。

 さて、Aです。

 鳩サブレーの食べ方?!

 頭から食べるか?!

 まいりましたね。
 まったく考えたことがありませんでした(笑)。

 でも、言われてみると、ほぼ頭から食べている気がします。

 そして、回答の比率も、Yes92%、No8%。
 私が妙に感心してしまってYesに3つも投票したから、ちょっとだけ比率が増えてます。
 とはいえ、Noと答えた人は3人しかいません(Yesは私をのぞいて33人)。

 それにしてもねえ。

 かわいそう? かわいそうかなあ。

 そう思って考えていたら、鳩サブレーのあの姿かたちが鮮明に浮かんできました。

 この2つのお題、他愛ないようでもありますが、そういう微妙な感じ方もあることがわかって、新鮮でした。

 男がなぜか頭から食べるのは、無意識に型にはまっているのかもしれませんね。
posted by あまくさ惣一郎 at 21:33| Comment(0) | TrackBack(0) | Yes/No参加日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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