動画ニュース
満開!豊岡梅園
(撮影:常葉大学映像部)
社会密漁?アサリ消える 知多半島で被害4トンアサリの不漁で潮干狩りの営業中止が相次ぐ愛知県の知多半島で、数少ない営業予定の矢梨(やなし)潮干狩り場(美浜町豊丘)で成貝が姿を消した。密漁された可能性が高く、被害推計は4トンで約500万円。管理する美浜町漁協は衣浦海上保安署に相談した。16日に営業を始めるが、漁協の担当者は「量が少なく、途中で中止するケースもありうる」と頭を抱えている。 漁協組合員が今月3日、隣の浜との境界に立ててある金属製の棒が数本曲がっているのを見つけた。不審に思って、7千平方メートルある潮干狩り場のうち、来場者が集中するメーンの1600平方メートルの地面を掘ると、アサリはほとんどなかった。昨年まで、一帯では4トンの漁獲があったため、被害は少なくとも4トンに上る。 漁協関係者は「硬かった地面が軟らかくなっている。人目のない夜間、潮が満ちている時に船を入れ、高圧水流でアサリを底泥ごと巻き上げ、網でさらったのではないか」と指摘した。 アサリは県内各地で漁獲量が減っており、漁協は「値が高い今の時期を狙ったのかもしれない」とみている。アサリの需要が増える3〜4月は1キロあたり1200〜1300円で取引されるといい、被害額は500万円前後を見込む。 知多半島の伊勢湾側は、天敵の「ツメタガイ」による食害や冬場の強風などの影響でアサリが不漁となり、今年の営業を断念する潮干狩り場が相次いでいる。矢梨潮干狩り場を含む半島東側でも密漁とみられる被害が出たことで、地元観光産業への打撃は避けられない見通し。 6日は漁協と町の職員計10人が浜を調べた。美浜町漁協の平井兵衛理事(65)は「楽しみにしているお客さんに対し、シーズン直前に中止とは言えない。見回りを強化するが、シーズンいっぱいの6月までは厳しいかもしれない」と話す。 美浜町の担当者は「潮干狩り場でアサリが大規模に取られたのは聞いたことがない」と話し、県水産課も「把握していない」という。 (中日新聞) PR情報
|
|
Search | 検索