2015年4月6日18時41分
天皇、皇后両陛下は8~9日、太平洋戦争の激戦地・パラオ共和国を訪れる。戦後70年にあたり戦没者を慰霊するためで、両陛下がかねて訪問を望んでいた。9日に約1万人の日本兵が犠牲になったペリリュー島に渡り、同国大統領のほか、同じく太平洋戦争の戦場となったマーシャル諸島、ミクロネシア連邦の両大統領と慰霊碑で犠牲者を悼む。
両陛下は8日にチャーター機で羽田空港を発ち、夕方にパラオ国際空港に到着。3カ国の大統領夫妻との晩餐会(ばんさんかい)に出席し、海上保安庁の巡視船に宿泊する。
9日は巡視船からヘリでペリリュー島へ。3カ国の大統領夫妻とともに日本と米国の慰霊碑を訪れる。3カ国の大統領とともに行動することで、太平洋諸島全体への戦没者慰霊の気持ちを示す形だ。3カ国への訪問は2003年にも内々に検討されたが、交通事情などから見送られていた。
その後、夕方のチャーター機で帰国する。わずか24時間の滞在だが、乾期の4月でも現地の気温は日中30度ほど。両陛下はともに3月下旬から風邪の症状が続き、体調を心配する声も少なくない。宮内庁幹部は「両陛下の訪問がつつがなく終えるよう万全の態勢でお支えしたい」と話す。
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