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 過激派組織「イスラム国」(IS)が、イラク北部にある世界遺産、ハトラ遺跡を破壊する映像がインターネット上に新たに公開された。戦闘員とみられる男たちがハンマーやつるはし、ライフルを使って石像を次々に壊している。

 ハトラ遺跡は紀元前の古代ローマ時代につくられた要塞(ようさい)都市で、ISが拠点とするモスルの南西約100キロに位置する。国連教育科学文化機関(ユネスコ)は3月にISによる破壊行為を伝えており、映像はそれを裏付けた形だ。

 AP通信によると、言葉のアクセントから中東の湾岸諸国出身とみられる男の1人は映像の中で、「この遺跡は神でもないのに崇拝されている。だから破壊する」と述べた。

 ISは支配地域内で、古代アッシリアの遺跡なども次々に破壊している。2月にはモスル博物館の収蔵品を壊す映像も公開した。(ドバイ=渡辺淳基)