(268) 雪あかりの路
No.268 2014.2.15
<雪あかりの路>
現在こちらがウィリアムス浩子さんの最新作となる。
またも5曲入り20分のミニアルバムである。
伴奏は馬場孝喜さんのガットギター一本。
確かにこのスタイルで10曲以上もたせるのはきついかもしれない。
そして全編「A Nightingale Sang in Barkley Square」の路線を継承する。
個人的な感想に過ぎないが、なんだかどんどんジャズから遠退いていく。
それはなにも「In My Life」なんかを演っているせいばかりではないと思う。
本作はどこかの誰かのオーディオルームで一発録りされたそうで、マイルーム・プロジェクト第一弾であるらしい。
う~む、これを続けるのか・・・
遂に自身によるライナーが付けられた。
特に日本の女性ミュージシャンがこれをやると、たいていの場合私は急に居心地が悪くなる。
なぜだろう。
うまく説明できない。
だがきっと私にとってジャズの重要な構成要素である少し汚れた色彩や、ハードで乾いた薄暗い世界とまったく逆のムードが支配し始めるからではないかというのが自分なりに想像するところだ。
つまりおそらく、女性ジャズシンガーに抱く私の妄想、少し身持ちが悪く従って男運もなく、ややアル中気味な薄幸の佳人といったまったく根拠も何もあったものではない勝手で失礼な妄想が背景にありそうだ。
実際そんな(理想的な)ジャズシンガーがどこかにいるのかもしれないけれど、まあ今時そうそう有りそうもないのにどうもすみません。
「目をつむれば、ウィリアムス浩子とギターの馬場孝喜がそこにいる。そんなおそるべきリアリティを伴った解像力のよいサウンドだ」
そのように後藤誠一氏が解説に書かれている。
そうなのだ、本作はオーディオマニアを納得させ得る高音質録音である、と鳴り物入りでリリースされた盤だった。
だがどうも我家ではそんなに上手く鳴っていないようだ。
悪くはない。でもそれ以上でもない。
とてもそこで歌っているようだといったリアリティなど感じない。
後藤さんのアバンギャルドで聴くと違うのだろうなぁ。
こういう時オーディオマニアはとても不安になる。
さて、話変わって娘らと小樽へ行ってきた。
「ラ・シュミネ」で食事する、「雪あかりの路」を見る、という二大イベントだった。
偶然バレンタインディと重なり、小樽中のホテルが満室だった。
やっと見つけた「スマイルホテル」名前も凄いが、部屋も凄かった。
家族4人が一室で寝ることとなった。
女性は着替えも大変だ。
娘が20歳の頃ならとても無理だったと思う。
大人になった。
札幌駅からJRに乗った。
この日は低気圧の影響で朝から猛吹雪。
にも関わらず、朝里あたりの海で、サーファーが・・・
どんな事情があるのか知らない。
おそらく命よりサーフィンが大切なんだろう。
それにしても周囲にベースキャンプとなるような施設もない。
帰りはどうする気か。
他人事ながら心配になる。
息で曇る窓のガラス拭いてみたけど、遥かに霞み見えるだけ・・・
小樽は坂の多い街だ。
夏用のスニーカーを履いた観光客が往生していた。
冬の北海道をナメてはいけません。
冬の小樽などという所は、寂れにサビレていたものだ。
それはおそらく現在もそう変わりはないと思う。
「雪あかりの路」、なかなか良いアイデアではないだろうか。
多くがボランティアによる運営であるようだ。
だがそれ故の問題も少なからずある。
なるほど、小樽といえば魚である。
この会場は旧手宮線跡地を利用している。
みなさんバレンタインディはいかがでした?