先日27日のサイクリングカレッジで、小林事務局長の説明で面白かった部分を再現いたしませう・・・・ おおまかなストーリーは、小林さんとか、斯界で有名な(自転車の本をたくさん書いているということですけどね)、疋田さんとかが、 「日本はどうも自転車の扱いが自動車と、歩行者に挟まれていてこのままで行くと問題だよね。」 「しかも、高齢化社会を迎えて、自動車の運転は危ない、しかし、歩いていくには買い物が大変という問題が目の前に来ているよね。」 「原油が今後、長期トレンドとしてはどんどん値上がりしてゆくよね。円安誘導になっているし・・・・」 「ヨーロッパでは家計の防御策として、自転車がどんどん増えているんだよね。」 というような話から、「よし!こうしてはいられない。この問題に立ち向かおう」と立ち上げた組織が「自転車活用推進研究会」 本日の講師の小林さんが事務局長です。 いろいろ自治体、警察などに提言しても、あまりまじめに話を聞いてもらえず、こうなったら、有名人の力を使おうと、まずは忌野清四郎さんに、初代自転車名人という称号を受けてもらってPR活動を進めたらしいのです。 効果はてきめんだったらしいです。 2代目名人は勝間和代さん。3代目は鶴見慎吾さん、4代目は片山右京さんということで、いまは5代目を探索中。6代目は風船屋GGで内定という噂も・・・ 昔はこんな人もいましたよねーと軽くジョーク 現在の自転車用の標識もいろいろ矛盾点とか、どうすればよいかわからないものがあります。 たとえば、交差点で横断歩道の脇についている自転車レーンも、一旦、左折して渡ることになるので自動車からみると左折と誤認識されやすい。 このようなT字路で赤信号の場合、自転車にとって停止することに意味があるのでしょうか。 こういう分岐路で自転車で直進したい場合、どうすればよいのでしょうか。 こういう交叉点で、上向きの道路に行きたい場合、左折の手信号を出すのでしょうか。 左折が正しいのですけどね。心理的に一瞬迷ってしまいますね。 こういうY字路で右に自転車が行く場合、どういう進み方がいいのでしょうか。 こういったわかりにくい場合の他に、明らかにおかしい矛盾点もあります。 歩道に表示された自転車レーンの真ん中に障害物が・・・ これは自転車の話ではありませんが、横断歩道を渡っていくと正面にガードレールが・・・ 普通自転車は車道を出て歩道に乗れという標識。しかしそこには植え込みが・・・・ 植え込みに突っ込んで倒れてケガをした場合、警察は責任をとってくれるのでしょうか。 普通自転車に対する規制の場合、やたら長いバックミラーなどをつけておくと、特殊自転車となるので、違反しても大丈夫という説もあるらしいというトリビア。 この事故はトラックに轢かれた自転車で、幸い自転車のほうは、あまり大したケガもなかったらしいです。 自転車側からはトラックの運転手が見えていたので、あちらも見えているものだと思っていたらしいですが、実際にはトラックの運転手は「まったく気がつかなかった」とのこと。 要するに車からは自転車はなかなか認識されにくいという前提で、服装・ヘルメットなどもハデなものを着て、ライトもハデで大き目のものをつけたほうがよい。 よし!オイラも思いっきりドハデなジャージを買ってくるか。背中に電飾付きのやつ。 障害のある高齢者が増えている。今後ますます増えてゆくけど、シャッター商店街で、買い物などに車に乗らざるをえない。道路行政は都市計画ともっと密接に・・・ 車がないと買い物など不便 一方、ガソリンの値上げは必至。特に円安になってくれば、200円も眼の前。 欧州ではすでに、自衛策が始まっており、自転車普及活動が・・・ これはスペインでの自転車専用信号 子供の送り迎え、買い物は車ではなくて自転車で・・・・ ロンドン周辺では自転車スーパーハイウエイが整備されつつあります。 スーパーハイウエイといってもこんなものですけどね。 ロンドン市長は毎日、自転車に乗って走りまわっていて、すっかり人気者。 「今日、どこどこで市長をみたよ」という情報がツイッターで乱れ飛んでいて、自転車市長をつぶやくのが流行。 この市長、ドーバー海峡をくぐって、自転車でパリに行けるようにしようとしているらしい。 下のこれはすごいアイデアだなと思いました。 交差点での自転車巻き込みを防止するために、自転車の停止線より、車の停止線を下げて認識を無理やりさせます。 その下がっている距離の間に自転車が何台も並んで、自転車が全部スタートするまで、自動車が発進できない。 そのスペースをバイクボックスと呼んでいるらしい。自転車の絵の描いてある部分に自転車がどどっと何台も停車するので車は急には発進できない。 自動車がわからすると、「えーそんな無茶な」と思いますけどね。 でもそんなことも考えないといけない時代になっているのですよというお話。 欧州では、住宅街は車は20Km制限というのは普通になりつつあるようですね。 あるいは自動車乗り入れ禁止の都市も出てきております。 街の周りまでは車できて、駐車場へ。あとは自転車・バス・徒歩。」 バス専用レーンは一切車は走らせない。そのかわりバスは時速20Kmで渋滞には影響されないので、時間が読める、利用者が増える。 これはバスと自転車の専用レーン。一般自動車が走ると高額の罰金となる。 歩行者が、自動車にはねられて死亡する確率は40Kmくらいから急激に多くなる。20Km程度だとほとんど死亡しないらしい。 ここから、住宅地は20Kmにしようという発想が出ているらしい。 バスの背面にも自転車レーンから1.5m離れて走れという交通広告があります。 欧州ではこんなバスが既に走っているのですね。すごいアイデアですね。 小林局長いわく、自動車の走る部分を確保して、余った部分を自転車は走っていいぞという発想ではなくて、歩行者のスペースを確保して、自転車のスペースも確保して、余ったら自動車も走っていいよ。 という発想に切り替える時代がきているとのお話でした。 どこまで、伝えられたかわかりませんが・・・・・ なにしろ、2時間のセミナーを30枚程度の写真で伝えるというので、論理がつながっていないところもあります。 悪しからず。 ともかく、Share the road 道路は皆んなのもの というお話でした。 |
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すばらしいレポートありがとうございます。これからもGGさんが参加してレポートをアップすれば「ブログで十分」なサイクリングカレッジですね。全世界のためにもよろしくお願いします! |
億萬 2013/01/31 14:55 |
億萬さん、何を言っておられるのですか。 |
風船屋店主 2013/01/31 20:46 |
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