豊かさの陰…韓国成人男性の36%が過体重

豊かさの陰…韓国成人男性の36%が過体重

2015年04月06日14時40分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  大韓民国の成人男性の10人に4人、児童は10人に1人が「栄養不均衡」であることが分かった。国連傘下機関「栄養強化のための国際連合」(GAIN)とグローバルウェルネス企業アムウェイが世界およそ30カ国の実態を調査した結果だ。

  5日に公開された「世界栄養不均衡地図」によると、韓国成人の過体重と肥満率は速いペースで増えている。1980年から2013年まで年齢別にみると、20歳以上の男性の過体重の比率は23%から36%に増えた。同じ期間、20歳未満の男性の増加率は23%、20歳以上と未満の女性がそれぞれ3%と12%増加したのに対し、成人男性の栄養過剰はそれだけ深刻だ。日本(28%)・中国(25%)・北朝鮮(19%)など周辺国の男性と比較してみても最も高い。

  特に韓国人の病気の負担を加重させる危険要素に「不均衡的な食習慣、飲酒、喫煙」の3つを挙げた。特に韓国人は果物・雑穀類・野菜および堅果類の摂取が不足し、塩の摂取量は過度に多いことが分かった。

  子どもの栄養不均衡も無視できない水準だ。5歳未満の児童の約7%(15万3000人)が過体重で、約3%(5万7000人)の児童は発育不振を経験すると報告された。15%は貧血症状もみられた。GAINとアムウェイはビタミンとミネラル欠乏、母乳授乳期間の不足で、韓国の児童が栄養不均衡を経験していると指摘した。

  栄養不均衡は「栄養欠乏」と「過体重」および「肥満」をすべていう言葉。一般的に低開発国では栄養欠乏現象が表れ、先進国では肥満が増えている。アムウェイのオードラ・デイビス副社長は「過体重と栄養不足は別の問題ではなく、ともに栄養不均衡からくる共通した問題」とし「最近、開発途上国では都市を中心に肥満が増え、二重負担(栄養不足と過体重)が増える傾向」と説明した。

  ただ、韓国の栄養不均衡数値は米国・欧州に比べて相対的に低かった。米国では成人男性の過体重比率が72%だった。危険基準値(35%)の倍以上だ。また、英国・ドイツ・カナダをはじめ、韓国と国民総生産(GDP)が似たスペイン・豪州の過体重比率も50-70%台にのぼった。GAINの関係者は「経済成長で食事・生活習慣が変わり、栄養不均衡を招く」とし「都市化で加工食品の摂取が増え、野外活動が減ったのも理由」と話した。
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