北海道医療新聞社

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週刊:介護新聞

平成24年(2012年)11月29日付

複合型サービス 基本報酬と加算だけで限度額超過

 医療ニーズの高い要介護者を支援するサービスとして本年度からスタートした複合型サービスに、大きな課題が浮上している。初期加算などを算定した場合、要介護2、3で複合型サービスの介護報酬だけで区分支給限度額が超過するケースが頻発。超過分は全額自己負担となるため、いずれの事業所も利用者・家族への説明に苦心し、福祉用具貸与で利用しているベッドや車いすなどを見直した。複合型サービス利用に対する負担感を軽減し、有効なサービスとして広く普及させていくには、早急な解決が求められている。


利用者が小学生に戦争体験 手稲渓仁会デイサービス「語る会」

 札幌市内のデイサービス利用者が地域の小学生に対して戦争体験を伝える活動を行っている。戦争を経験した世代が高齢化する中、平和の大切さを直接伝えることによる地域貢献が目的。要介護高齢者が人前で話すことで緊張感や達成感、社会参加の意識、生きがいを感じてもらうのも狙いだ。交流を通して、小学生に地域で暮らす要介護高齢者への理解も呼びかけている。


介護労働安定C支部セミナー「地域包括ケアはビジネスチャンス」

 介護労働安定センター北海道支部は「能力開発啓発セミナー」を、札幌市内で開いた。講演した奥田龍人シーズネット副理事長は「地域包括ケアシステムを簡単に定義すると、病院にも施設にも頼らないケアシステムを目指すということ。言い換えれば、(民間の)介護事業者にビジネスチャンスがある」と指摘した。


介護ロボット開発・実用化へ重点分野 経産・厚労両省が策定

 経済産業省と厚生労働省は、介護ロボット開発・実用化に向けた重点分野を策定した。(1)移乗介助(2)移動支援(3)排泄支援(4)認知症の人の見守り─の4分野を位置付け、介護現場の支援、新産業創出を進める。


●若年認知症進行段階に合わせたケア、対応解説 北海道サポートセンター発足記念講演会
●キャリアパス、看取り報告 民介協支部事例発表会 三愛会、おいらーくが全国大会代表に
●小樽市 市内初の複合型に泰進建設、アイケア小樽選定
●スプリンクラー設置義務化 認知症GH、地域密着型特定施設・特養が対象 北見市
●札幌市認知症支援事業推進委員会 若年性受け入れ「困難」GHが最多
●北海道医療計画「改訂版」素案(案)=抜粋
●北海道内の事業所・施設各加算届け出状況 本紙集計


【人物】●北広島団地地域交流ホームふれて 向山篤コミュニティワーカー
【企画】●GHもえれのお家「優林・森和」、小規模多機能ホーム緑陽(札幌市東区)
【連載】●しつもん仕事術<介護・福祉版>=3
      一般財団法人しつもん財団認定ビジネス質問家 谷本あゆみさん
    ●地域包括ケア時代の住まい〜居住の「あんしん」へのアドバイス〜=21
      NPO法人さっぽろ住まいのプラットフォーム 山本明恵理事長

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