地盤沈下:KT光化門ビル周辺でつまづく人続出

 今月3日午後1時、ソウル都心のKT光化門ビルの周辺では、数十人のサラリーマンたちが三々五々集まって、コーヒーを飲んだり、たばこを吸ったりしていた。両側の歩道上に立っていた人たちの多くは、車道側に向かって傾いた状態で立っていた。同僚たちの間で「地面がへこんでいる。通るたびにひやひやする」と冗談めかして言い合う人たちがいる一方、実際につまづく人も少なくなかった。

 実際、KT光化門ビルと教保ビルの間の幅約8メートル、往復2車線の道路のうち、20メートルの区間では、まるで衣服のつぎはぎのように補修されている箇所が幾つもある。縦・横25センチ、深さ10センチほどのくぼみに雨水がたまっている場所もあった。道路の起終点の10メートルほどの区間では、歩道のブロックが壊れ、その上下の隙間30センチ以上も開いていた。

 本紙が測定した結果、この道路と両側の歩道はセンターラインを基準に平均5度以上、最大25度も傾いていた。この道路から景福宮よりにある、米国大使館とKTビルの間の道路のセンターライン付近の傾斜度が0.2-0.3度ほどであるのに比べると、明らかに傾いていることが分かる。このため、ここを通る人たちは、車道側に転倒するのではないかと、ひやひやしながら歩いている。

 この一帯では現在、地下鉄鐘閣駅と光化門駅を結ぶ地下歩道の建設工事が行われている。問題の場所は光化門駅から鍾路区役所につながる300メートルほどの区間のうち、KT光化門ビルと教保ビルの間の60メートルの区間だ。鍾路区は、昨年3月から大林産業が行っているこの工事の影響で、地盤沈下が発生したものと推定している。実際、大林産業側は過去5カ月間にわたって工事を進める中で地盤沈下などが発生し、30回にわたり緊急の復旧工事を行っていたことが分かった。

ユ・ソヨン記者
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