菅官房長官:「『粛々』使わない」…「上から目線」批判に

毎日新聞 2015年04月06日 12時36分(最終更新 04月06日 14時28分)

菅義偉官房長官=那覇市で2015年4月5日午前、野田武撮影
菅義偉官房長官=那覇市で2015年4月5日午前、野田武撮影

 菅義偉官房長官は6日午前の記者会見で、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設作業を「粛々と進める」と繰り返し述べてきたことに関し「上から目線と感じられるのであれば表現は変えるべきだろう。不快な思いを与えたということであれば使うべきではないだろう」と述べた。沖縄県の翁長雄志(おなが・たけし)知事と5日に会談した際、「上から目線だ」と批判されていた。

 移設作業については「関係法令に基づいて適切に対応していく方針には変わりない。普天間の危険除去というのは極めて大事だ。ご理解をいただくよう努力していきたい」と政府方針通り進める姿勢を強調した。

 また、翁長氏から安倍晋三首相との会談を要請されたことについては「これから具体的にどのようなことを要望されているのかを詰めながら検討していきたい」と調整を進める意向を示した。【木下訓明】

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