JR海峡線:駅通路に鍵、客出られず…特急遅れて深夜到着

毎日新聞 2015年04月06日 22時19分(最終更新 04月06日 23時17分)

 JR北海道は6日、青森県今別町のJR海峡線津軽今別駅(無人駅)で5日午後10時40分ごろ、3時間遅れで到着した函館発新青森行き特急白鳥96号を降りた客1人が、駅構外に出られなくなるトラブルがあったと発表した。駅が施錠されていたためで、下車7分後、北海道新幹線の走行試験で駅に来たJR社員が客に気付いた。

 JR北によると、駅は新幹線開業に向けた試験走行が行われており、在来線利用客が新幹線に接触してけがをしないよう、在来線の最終列車が出た後は、改札口から外につながる屋根付きの通路を施錠している。

 施錠は地元の会社に委託しているが、5日は特急の遅れをJR北が会社に伝え忘れ、通常通り午後8時に鍵がかけられたという。JR北函館支社は「ご迷惑を掛け、深くおわびします」とのコメントを出した。

 海峡線では3日、青函トンネルを走行中の函館発新青森行き特急スーパー白鳥34号から発煙。乗客124人がトンネルから避難する事故が起きたばかり。【鈴木勝一、三股智子】

最新写真特集