松川敦志
2015年4月6日21時20分
「キャラウェイ高等弁務官が重なる」。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題をめぐる菅義偉官房長官(66)との5日の会談で翁長雄志知事(64)が発した一言が、沖縄の人々の共感を誘っている。キャラウェイ氏は米国支配下の沖縄で強権的な政策を進めた人物。発言が支持される背景には、批判を国に受け止めてほしいという沖縄の願いがありそうだ。
翁長氏は会談で、名護市辺野古での移設作業を「粛々と進める」とする菅氏について「問答無用という姿勢が感じられて、キャラウェイ高等弁務官の姿が重なるような感じがする」と述べた。高等弁務官は復帰前の沖縄の最高責任者で、3代目のポール・キャラウェイ氏は1961~64年に在任した。沖縄の自治権を「神話だ」と評した発言が残り、今も沖縄では批判的なトーンで語られる。
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