普段からJリーグを取材している者としては、やっぱり気になってしまう。「ハリルホジッチさん、それって誰なのよ?」、と。
日本代表がハリルホジッチ体制となって2戦目のウズベキスタン戦前日に、新指揮官はこう語っている。
「この先、まずは日本国内で良い選手を探していきたい。もちろん海外でプレーしている選手も対象だが、まずは良い選手を選びながら絞っていく。そして、国内リーグをできるだけ多くを見ることにしたい。ここには呼んでいないが、2~3人の興味深い選手を発見していて、彼らについても直接見ておきたい」
欧州のクラブシーンとW杯の厳しさを知るハリルホジッチ監督の好奇心をくすぐり、「直接見たい」と思う選手とは、誰か。日本国内には、少なくともそんな選手が2~3人はいるという。ならば、Jリーグに探しに行こうじゃないか。
「球際」に関して圧倒的な強さを誇る選手がFC東京にいる。
ここで、1つの仮説を立ててみた。ハリルホジッチ監督の「お気に入り」ともなれば、彼が代表選手に求める資質を備えているはず。3月シリーズで、指揮官が選手たちに口を酸っぱくして言い続けた言葉がある。
「球際の強さ」と「縦に速い攻撃」
少なくとも「球際」に関して、圧倒的な強さを誇る選手がFC東京の中盤にいる。彼のプレーを見て、新生・日本代表にふさわしい選手かを確かめに行こう。J1リーグ・ファーストステージ、第4節の取材先が決まった。
FC東京対ヴァンフォーレ甲府、ターゲットはFC東京のMF米本拓司だ。
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