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イラク ティクリット奪還で首相が成果強調4月1日 19時06分
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イラク政府軍は過激派組織IS=イスラミックステートが占拠していた北部の主要都市ティクリットの大部分を奪還し、アバディ首相は「イラク人自身の手によってティクリットは解放された」と述べ、作戦の成果を強調しました。
イラクの政府軍は31日、過激派組織ISが去年6月から占拠していた北部の主要都市ティクリットの中心部に部隊を進め、ISの拠点となっていた県知事庁舎や病院など主要な建物を取り戻し、大部分を奪還したと発表しました。
イラクの内務省によりますと、ISの戦闘員はティクリットの北部に逃げ、現在は中心部から10キロほど離れた2つの地区に数百人が立てこもっていて、政府軍は1日も地区を包囲するなどして掃討作戦を続けているということです。
アバディ首相は31日、国営テレビを通じて演説を行い、「イラク人自身の手によってティクリットは解放された。われわれはISに大きな打撃を与えた」と述べ、作戦の成果を強調しました。
政府軍は先月初めから、隣国イランやイスラム教シーア派の民兵などの協力を得て、ティクリットの奪還に向けた大規模な攻撃を開始し、アメリカ軍などの有志連合も空爆による支援を行っていました。
ティクリットの攻略に成功したことで、イラク政府軍は今後、ISがイラクで最大の拠点としているモスルの奪還に向けた軍事作戦に乗り出す方針です。
しかし、モスルは人口200万の大都市で、ISと同じスンニ派の住民が大半を占め、ISを支持する人たちもいて奪還作戦は難航することが予想されます。
このため、政府軍はまずはISの補給路を断つなどして慎重に作戦を進めるものとみられます。
イラクの内務省によりますと、ISの戦闘員はティクリットの北部に逃げ、現在は中心部から10キロほど離れた2つの地区に数百人が立てこもっていて、政府軍は1日も地区を包囲するなどして掃討作戦を続けているということです。
アバディ首相は31日、国営テレビを通じて演説を行い、「イラク人自身の手によってティクリットは解放された。われわれはISに大きな打撃を与えた」と述べ、作戦の成果を強調しました。
政府軍は先月初めから、隣国イランやイスラム教シーア派の民兵などの協力を得て、ティクリットの奪還に向けた大規模な攻撃を開始し、アメリカ軍などの有志連合も空爆による支援を行っていました。
ティクリットの攻略に成功したことで、イラク政府軍は今後、ISがイラクで最大の拠点としているモスルの奪還に向けた軍事作戦に乗り出す方針です。
しかし、モスルは人口200万の大都市で、ISと同じスンニ派の住民が大半を占め、ISを支持する人たちもいて奪還作戦は難航することが予想されます。
このため、政府軍はまずはISの補給路を断つなどして慎重に作戦を進めるものとみられます。