トップページ科学・医療ニュース一覧子宮けいがんワクチン「新たな症状も」
ニュース詳細

子宮けいがんワクチン「新たな症状も」
3月31日 16時27分

子宮けいがんワクチンを接種したあと、原因不明の痛みなどを訴える患者が相次いだ問題で、患者と家族が厚生労働省に対し「記憶力の低下など新たな症状も出ている」として早期の原因解明などを求めました。
子宮けいがんワクチンはおととし4月、小学6年生から高校1年生までの女子を対象に法律に基づく定期接種に追加されましたが、接種のあと原因不明の体の痛みなどを訴える患者が相次いだため、厚生労働省は、おととし6月、接種の積極的な呼びかけを中止しています。
31日は、症状を訴える患者と家族で作る団体が厚生労働省を訪れ、「体の痛みだけでなく、記憶力の低下など、脳の機能が低下する『高次脳機能障害』とみられる新たな症状も出ている」として早期の原因解明や治療法の確立などを求める要望書を提出しました。
「全国子宮頸(けい)がんワクチン被害者連絡会」の松藤美香代表は、「子どもたちが学校に通えず長い間、苦しんでいる。一刻も早く救済してほしい」と訴えていました。
一方、厚生労働省は、「接種の際の不安などの心理的な要因が体の痛みなどの症状を引き起こした可能性がある」として研究を続けていますが、高次脳機能障害についても「患者の数は少なく因果関係は分からないものの調査の必要がある」として近く新たに研究班を設け、接種との因果関係などを本格的に調査することにしています。

関連ニュース

k10010033961000.html

関連ニュース[自動検索]

このページの先頭へ