壮大な列車1(急行いわき)
テーマ:特急・急行列車今日 とある店にいたところ 谷村新司さんの歌が流れていました。
谷村新司さんの歌といえば 壮大情景が浮かぶ歌が多いですが 昔の列車にも壮大な列車が多数ありました。
壮大といったら ついつい大陸を走る列車とか シベリア鉄道とか思い出しますが 当時きめ細かな路線網を持つ日本らしい 壮大な 壮大というよりは スゲーという感じの方が分かりやすいでしょうか。
今回それらについて御紹介します。
まぁ 今回御紹介する列車は その道の人であれば有名な列車だったらしいのですが・・・。
まず298ページ。
常磐線下りですが 545水戸発の急行 いわき 1号 というディーゼル列車があります。
この列車は行き先をみると仙台行きなのですが まっすぐに常磐線を下るのではなく 平(今でいう「いわき中央」)か326ページ磐越東線に入ります。
そしていわき1号は郡山に向け快走します。
で 郡山についたら こんどは292ページ東北線下り に移ります。
その際 郡山の西から来る磐越西線の列車と結合します。
結合する列車がまたすごく 郡山にくっつくときは急行「いなわしろ1号」という一本列車ですが
会津田島(現在の野岩鉄道の会津高原)620発
只見513発
喜多方720発
と 三カ所から来たのが会津若松で一本に合体しています。
で その後 福島からは普通電車に1921Dに変更になり 最後 仙台1154着となります。
また 下りがあれば当然上りがありますが 上りは仙台1615発で こんどはみんな最初っからくっついた状態で普通列車として出発し 福島から急行になった後 郡山まで行き
そこから 磐越東線と磐越西線方面行きに分かれ 最終的には
水戸2252着
磐越西線に行った列車は 会津若松にて三方向へ分割
喜多方2054着
只見2325着
会津田島2220着
となり 一日が終わります。
まぁ こんな複雑列車がなぜあるのかというと いずれお話することになるかと思いますが 東北線というと当時昼間は 沢山の特急が走っており なるべく効率的に線路を使いたいという気持ちはあったようです。
ただ 特に冬期とかになると どっかからくる列車が一本でも遅れると他の3方面が割を食うので 運用面では結構難しかったのではないでしょうか。
それにしても 16時に仙台を出て 只見到着が 23時という7時間あまり乗っているというのもすごい話ですね。
ちなみに その知り合いの鉄道マニヤによると こういう運行形態の列車を四階建てというのだそうです。