今日は、自分もまだまだ実践できていなくて、周りの人に迷惑をかけてばかりだけど、でも、少しでも実践していきたいし、ぜひ多くの人に伝えたい!と思っていることを書きます。
「モノの豊かさ」より、「心の豊かさ」
衣食住が整って、テレビや冷蔵庫、エアコン、自家用車などがあらゆる家庭に普及している今、モノ(物質)の豊かさは「幸せ」とは結びつかなくなっています。平成25年に環境省が発表した統計では、
「物質的にある程度豊かになったので、心の豊かさやゆとりのある生活に重きを置きたい」とする人の割合が64.0%と過去最高となり、「まだまだ物質的な面で生活を豊かにすることに重きを置きたい」とする人の割合(30.1%)を大きく上回りました
との結果が報告されています。
にも関わらず、どうすれば「心の豊かさ」を得られるのかに対する考え方は、驚くほど広まっていません。世の中には、人々にどうやってモノを買わせるのかに関する「購買心理学」の本は溢れていても、「心の豊かさ」に真正面からアプローチする本に、少なくとも私は出会ったことがありませんでした。
しかしこの世の中には、「どうすればもっと幸福になれるか」を研究する「ポジティブ心理学」という学問が存在します。このポジティブ心理学がすごいです!
ポジティブ心理学の研究成果
ポジティブ心理学では、様々な研究を元に、
主観的に幸福な人は、そうでない人に比べて、病気が少なく、寿命が長く、収入が多い。幸福になれば、人は生産的で、行動的で、健康で、友好的で、創造的になる。そしてその幸福感は、家族や友人に伝播して行く。
との研究成果を報告しています。ポイントは「主観的に」というところで、だれに決められることなく、自分で幸せだと思えば良いそうです。
では、幸福感を増すための方法にはどのようなものがあるのか。その一部をご紹介します。
他の人に親切にする
同僚や通りすがりの人に支援の手を差し伸べる。こうした利他的行動を行うと幸福感が増す。
一日の終わりに、その日の良かったことを3つ書き出す
物事の印象は、ピーク時と終了時で決まる。1日の終了時に、その日の良い事に注目する。そして、この良い事はなぜ起きたかを考える。この方法により、持続する幸福感を得ることができる。
他人と自分を比較しない
自分の給料に満足していても、知人が自分よりもっと多い給料をもらっていることを知ると、とたんに不幸になってしまう。人は自分が幸福であるほど、まわりの人との比較に関心を払わなくなる。
生涯にわたる目標や夢に全力を傾ける
人生の目標を追い求めることで、多くの満足感や喜びが得られる。「フロー」状態の時間が長いと、幸福感が増す。「フロー」状態が得られる活動を選んで取り組む
などなど。詳細はこちらを参照してください。
ポジティブ心理学に関してはこちらの本が有名なので、具体的な実証例などはこちらをぜひ!
また、上記に出てきた「フロー」状態に関しては、以下の本が面白かったです。
フロー体験 喜びの現象学 (SEKAISHISO SEMINAR)
- 作者: M.チクセントミハイ,Mihaly Csikszentmihalyi,今村浩明
- 出版社/メーカー: 世界思想社
- 発売日: 1996/08
- メディア: 単行本
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「脳にいいこと」だけをやる
更に、私が大好きな「脳にいいことだけをやりなさい」という本では、より具体的に「脳」にフォーカスをして、幸せを感じられるような方法が書かれています。
「脳にいいこと」だけをやりなさい! : 心と体がみるみる元気になる生活術! (知的生きかた文庫)
- 作者: マーシー・シャイモフ,茂木健一郎
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2012/06/22
- メディア: 文庫
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>大前提楽観的な人のほうが、脳はよく働く脳の幸せ度は、自分で設定できる−考え方、行動によって最高の幸せは、「特に恵まれていなくても幸せ」なこと
>出来事+自分の反応=もたらされる結果−「不平をいう、他人のせいにする、自分を恥じるの」をやめる−つないことがあった時は、それを乗り越えることで成長すると考える−変えられない昔を気にせず、変えられる今に目を向ける−感謝の気持ちを伝える(感謝するから幸せになる)−相手と良い関係性を築くためには、相手を具体的に褒める−ひどいことをされた時は、自分のために許す
>健康であることが幸せにつながる
−加工品、炭水化物、カフェインを避ける−水を多く摂る−適度な運動をする(歩くだけでもOK)−腹式呼吸をする−できれば夜10時までに寝る−瞑想をする
こういうことは、分かっていても、いざ生活していて壁にぶち当たるとこういう風に考えられないことも多くて、周りの人に迷惑をかけてしまうことが多いです(本当にごめんなさい)。
でも、今日からは、自分なんかと一緒にいてくれる周りの人にもっともっと感謝して、「ポジティブに考える、周りに優しくする」ということを少しずつ実践していければ良いなと思っています。