「ワタミ」アルバイト不当解雇問題の影響
2008年 06月 03日
昨日のブログで、「ワタミ」のアルバイト代切捨てについて書かせて頂きましたが、今度は、労基署に内部告発したアルバイトの方が不当解雇されたと提訴したというニュースが報道されました。
なるほどねえ。
交渉過程で、不当解雇については、双方の主張が食い違っていて、「ワタミ」としては、相手方が提訴することが分かっていたので、先手を打って、この問題を公表したわけですね。
アルバイト代の切捨てであれば、事後の対応をキチンとすることにより、大問題にはなることを防ぐことが出来ます。
だから、先手を打って公表したのでしょうが、「不当解雇」は、そのようなわけにはいきません。
世間からは、かなり悪質だと見られますし、企業イメージのダメージが大きいので、認めるわけにはいかないのでしょう。
したがって、ダメージが大きくないアルバイトのサービス残業の問題だけは、キチンと対応しておいて、事前に公表したのですね。
「不当解雇」については、当然私には事実関係が分かりませんが、訴訟に負けるとかなりダメージが大きいですね。
したがって、経営陣がどの程度事実を把握しているのかが重要です。
アルバイト代の切捨ては、簡単に事実関係が把握出来ますが、アルバイトの不当解雇となると、難しくなります。
前にも書かせて頂いていますが、従業員は、自分が不利になることについては、びっくりするくらい嘘をつきますからねえ。経営陣はちゃんと事実をつかむことができるでしょうか。
特に、不当解雇にあたるかあたらないかというのは、とても微妙な問題ですので、例によって、従業員が微妙にニュアンスを変えて、会社に報告すると、結論が全く逆になってしまう可能性があります。
「ワタミ」の経営陣の腕の見せ所ですね。
「マクドナルド」とは異なって、創業者が経営に関わっていますので、「マクドナルド」ほど愚かな経営判断はしないと思いますが・・・・・・。
いずれにしても、今回のニュースで飲食店経営はますます難しくなりました。
正社員もアルバイトも、雇用契約の当事者なので、基本的な部分では、法的な扱いの差は全くありません。同じです。
ところが、多くの中小企業の経営者の方は、正社員を辞めさせるのは、いろいろと面倒だし、気をつけないと労基署に駆け込まれるという認識を持ちながら、アルバイトは、簡単に辞めさせられると思っています。
アルバイトの場合は、解雇されても、生活の根幹に関わることが少ないですし、他の仕事を見つけやすいので、かなり悪質な場合以外は、労基署に駆け込まれて、ひどいトラブルになることがあまりないからでしょう。
ところが、今回のように、「アルバイトの不当解雇」が問題になると、アルバイトの方が労基署に駆け込む可能性が高まりますし、今までと同じ調子で、アルバイトの方を解雇すると、思わぬことで足をすくわれて、経営そのものがおかしくなる可能性が高まりましたね。
特に、飲食店経営においては、ほとんどの会社では、アルバイトの不当解雇など、日常茶飯事でおこなわれているはずです。
こうなると、前に書いたアルバイトの「有給休暇」の問題もクローズアップされて、どこかの上場企業や有名企業が、マスコミの袋叩きにあうでしょうね。
アルバイトに「有給休暇」を取得させている飲食店など恐らくほとんどないでしょう。この問題は、たたけば、いくらでも埃が出てきます。
アルバイトを使い捨てのように考えている飲食店経営者は多くいますが、これは、本当にえらいことになりましたね。
飲食店経営者は、個人事業の感覚が強く、会社を経営しているという認識が薄い方が多いですが、そろそろ、最低限の労働法は勉強をされて、実務上、どのようなことが法的に問題になるかについて、きちんと専門家のアドバイスを受けたほうがいいでしょう。
労務問題だけでなく、これまでの飲食業界の常識でお店をやっていると、とんでもないことで、足元をすくわれることもあり得ますので、一度は専門家のサポートを受けたほうがよろしいかと思います。
※本業の経営コンサルティングでの仕事で、飲食店の経営コンサルティングを承ることが多くなりました。
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なお、あくまでも経営コンサルティングですので、料理の評価のみをして下さいというご依頼には対応させて頂いておりませんので、ご了承下さい。
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なるほどねえ。
交渉過程で、不当解雇については、双方の主張が食い違っていて、「ワタミ」としては、相手方が提訴することが分かっていたので、先手を打って、この問題を公表したわけですね。
アルバイト代の切捨てであれば、事後の対応をキチンとすることにより、大問題にはなることを防ぐことが出来ます。
だから、先手を打って公表したのでしょうが、「不当解雇」は、そのようなわけにはいきません。
世間からは、かなり悪質だと見られますし、企業イメージのダメージが大きいので、認めるわけにはいかないのでしょう。
したがって、ダメージが大きくないアルバイトのサービス残業の問題だけは、キチンと対応しておいて、事前に公表したのですね。
「不当解雇」については、当然私には事実関係が分かりませんが、訴訟に負けるとかなりダメージが大きいですね。
したがって、経営陣がどの程度事実を把握しているのかが重要です。
アルバイト代の切捨ては、簡単に事実関係が把握出来ますが、アルバイトの不当解雇となると、難しくなります。
前にも書かせて頂いていますが、従業員は、自分が不利になることについては、びっくりするくらい嘘をつきますからねえ。経営陣はちゃんと事実をつかむことができるでしょうか。
特に、不当解雇にあたるかあたらないかというのは、とても微妙な問題ですので、例によって、従業員が微妙にニュアンスを変えて、会社に報告すると、結論が全く逆になってしまう可能性があります。
「ワタミ」の経営陣の腕の見せ所ですね。
「マクドナルド」とは異なって、創業者が経営に関わっていますので、「マクドナルド」ほど愚かな経営判断はしないと思いますが・・・・・・。
いずれにしても、今回のニュースで飲食店経営はますます難しくなりました。
正社員もアルバイトも、雇用契約の当事者なので、基本的な部分では、法的な扱いの差は全くありません。同じです。
ところが、多くの中小企業の経営者の方は、正社員を辞めさせるのは、いろいろと面倒だし、気をつけないと労基署に駆け込まれるという認識を持ちながら、アルバイトは、簡単に辞めさせられると思っています。
アルバイトの場合は、解雇されても、生活の根幹に関わることが少ないですし、他の仕事を見つけやすいので、かなり悪質な場合以外は、労基署に駆け込まれて、ひどいトラブルになることがあまりないからでしょう。
ところが、今回のように、「アルバイトの不当解雇」が問題になると、アルバイトの方が労基署に駆け込む可能性が高まりますし、今までと同じ調子で、アルバイトの方を解雇すると、思わぬことで足をすくわれて、経営そのものがおかしくなる可能性が高まりましたね。
特に、飲食店経営においては、ほとんどの会社では、アルバイトの不当解雇など、日常茶飯事でおこなわれているはずです。
こうなると、前に書いたアルバイトの「有給休暇」の問題もクローズアップされて、どこかの上場企業や有名企業が、マスコミの袋叩きにあうでしょうね。
アルバイトに「有給休暇」を取得させている飲食店など恐らくほとんどないでしょう。この問題は、たたけば、いくらでも埃が出てきます。
アルバイトを使い捨てのように考えている飲食店経営者は多くいますが、これは、本当にえらいことになりましたね。
飲食店経営者は、個人事業の感覚が強く、会社を経営しているという認識が薄い方が多いですが、そろそろ、最低限の労働法は勉強をされて、実務上、どのようなことが法的に問題になるかについて、きちんと専門家のアドバイスを受けたほうがいいでしょう。
労務問題だけでなく、これまでの飲食業界の常識でお店をやっていると、とんでもないことで、足元をすくわれることもあり得ますので、一度は専門家のサポートを受けたほうがよろしいかと思います。
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by direct3935 | 2008-06-03 09:50 | グルメ