旅客船沈没:政府の賠償・補償基準に遺族団体が反発

 韓国政府が今月1日、旅客船「セウォル号」沈没事故の犠牲者への賠償・補償の基準を発表したのに対し、反発した遺族・被害者団体が2日、賠償・補償の手続きを中断するよう求めて頭を丸坊主にする儀式を行った。

 「4・16セウォル号惨事真相究明および安全な社会の建設のための被害者家族協議会(以下、家族協議会)」はこの日午後、ソウル市の光化門広場にある李舜臣(イ・スンシン)銅像の前で記者会見を行い「真相究明やセウォル号の引き揚げが進んでいない状況で、(政府が進める)賠償や補償には応じられない」との意向を表明した。会見に出席した家族協議会のユ・ギョングン執行委員長は「セウォル号事故に関する真相の究明は依然として進んでいないにもかかわらず、政府はまず賠償・補償を口にしている。犠牲者や被害者の家族は、カネで解決しようとする政府を糾弾し、賠償・補償の手続きを全面的に中断するよう求める」と述べた。家族協議会は、檀園高校(京畿道安山市)の生徒や一般人の犠牲者、生存者などの単位で分かれていた遺族・被害者団体が今年2月に合体して発足した団体だ。

キム・ガンハン記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) The Chosun Ilbo & Chosunonline.com>
関連ニュース