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村上春樹が「村上さんのところ」でおすすめしていた本・映画まとめ

「村上さんのところ」で村上春樹が評価していたもの。本や映画などのまとめ

村上春樹が推しているなら全部良い気がしてくる!

期間限定で、はてなブログ上での読者交流をするという趣旨で始まった特設サイト「村上さんのところ」。なんと総計三万通ものメール投稿があったらしく、村上氏はその全てに目を通しているそうな。投稿締め切りから2ヶ月が経過した現在でも、村上氏の返答エントリーは全く止まる気配がありません。

村上春樹ファンである僕はほぼ全てのエントリーに目を通していて、いちユーザーとして毎日とても楽しく読ませてもらっています。ある時に村上さんがカズオ・イシグロというイギリスの作家が大好きだという事を言っていました。気になってすぐに代表作「日の名残り」を読んだ所、下っ腹にずっしりくるような本当に素晴らしい小説でした。改めて「村上春樹のおすすめするものは間違いない!」と思った次第です。

それ以来「村上さんのところ」で本や映画、固有名詞等が登場するたびにメモしておいた物がたまってきました。更新が終了するまで待っていようかとも思ったのですが、この分だと大分先になってしまいそうなので、一旦ここでまとめておく事にしました。

①本、作家

カズオ・イシグロ

日の名残り (ハヤカワepi文庫)

日の名残り (ハヤカワepi文庫)

 

好きなイギリス人作家は誰ですか - 村上さんのところ 

おすすめの海外若手作家は?

イシグロの名前は何度も挙っていましたね。プライベートでも交流があるそうですが、はっきりファンだと公言しています。映画化もされた「日の名残り」を今更読んだのですが、本当に良かったです。

コーマック・マッカーシー

血と暴力の国 (扶桑社ミステリー)

血と暴力の国 (扶桑社ミステリー)

 

「作家さん」に身体が慣れません

コーマック・マッカーシーはぜひ原文で

彼のざくざくとそぎ落とされた潔い文体は、英語のひとつの「極北」です。

アメリカの作家ではコーマック・マッカーシーを激押し。「血と暴力の国」はアカデミー賞作品「ノーカントリー」の原作。脚本を書き下ろした「悪の法則」も凄い作品でした。

参考記事 : サスペンス映画 ゾクゾク来るおすすめの13本をご紹介します - 文化ウェブbeta

ウィリアム・シャイラー「第三帝国の興亡」

第三帝国の興亡〈1〉アドルフ・ヒトラーの台頭

第三帝国の興亡〈1〉アドルフ・ヒトラーの台頭

 

ドイツの歴史に何を見るか

戦間期のドイツの歴史に大きな関心があるという村上氏。中学生の時にこの本を読んでナチと当時のドイツについて深くのめり込んだという事です。具体的な政治の話はあまり聞けなかったりするので、こうした本をおすすめしているとかなり読みたくなります。

ジョーゼフ・キャンベル「生きるよすがとしての神話」「神話の力」 

神話の力 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

神話の力 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

 

村上さんは神話を書いているんですか? - 村上さんのところ

神話には人間の無意識に訴えかけていく力があり、自身もそういった作品を書いていきたい、という村上氏。どこの国・地域でも神話が似通った構造なのは何故なのか、こちらのジョーゼフ・キャンベルの本に詳しく書かれているようです。

筒井康隆「隠悩録」 

陰悩録―リビドー短篇集 (角川文庫)

陰悩録―リビドー短篇集 (角川文庫)

 

好きな作家は筒井康隆さんです - 村上さんのところ

村上春樹の口から筒井作品のおすすめを聞けるなんて何だか嬉しい。印象的だったのはこちら「陰悩録」に収められている「千益夫(せん・ますお)」という短編。あらすじを聞いただけで爆笑してしまいました。ただこういう事を聞くと、筒井的なSF感は、「1Q84」のような最近の作品にもどこかつながるような気がしてきます。

 

夏目漱石 「坑夫」 

坑夫 (新潮文庫)

坑夫 (新潮文庫)

 

漱石の『こころ』と『坑夫』を読む - 村上さんのところ

漱石の代表作である「こころ」が昔からよく分からないらしい。かわりに好きだと言っていたのがこの「坑夫」。漱石のなかではあまり有名な作品ではなく、実際「ポストモダン的」というほど変わった小説らしいです。

②映画

「バードマン」 

昨年観た映画でおもしろかったのは? - 村上さんのところ

今年のアカデミー作品賞を獲得した「バードマン」。良い評判しか聞かないですが、村上春樹まで推しているとなると観ない訳にはいきません。

「許されざる者」

許されざる者 [DVD]

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最近の日本映画では…… 

「あまり手応えのある映画が無い」と最近の日本映画に対して辛口な村上さん。そんな中で、こちらの李相日監督・渡辺謙主演の日本版「許されざる者」はかなり良かったと褒めていました。

豊田四郎の映画 

夫婦善哉 【東宝DVDシネマファンクラブ】

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白黒映画の魅力 - 村上さんのところ

不勉強ながら知らなかった名前。日本の白黒映画では黒澤、小津と並んで豊田四郎監督が好きとのこと。

参考記事 : 昭和の日本映画 おすすめの7作品をご紹介! - 文化ウェブbeta

アンジェイ・ワイダ 

アンジェイ・ワイダBOX-戦争と歴史-【初回限定生産】 [DVD]

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もっとポーランドを知ってほしい

ポーランド人映画監督、アンジェイ・ワイダをイチオシ。最近の作品も良いが、白黒の作品が特にお気に入りとの事です。1950年代から活躍している映画監督で、御年89歳にしていまだ現役。僕も最近の作品からチェックしてみたい所です。

ブレイキング・バッド

ブレイキング・バッド SEASON 1 - COMPLETE BOX [Blu-ray]

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そこをなんとか教えてください - 村上さんのところ

「ブレイキングバッド」観てますか?

映画じゃないですが、こちらの海外ドラマ「ブレイキングバッド」も何度も名前が挙がっていました。僕も今まさにシーズン2を観ているところで、あまりの面白さと止まらなさに睡眠不足気味です。騙されたと思って、第一話だけでも観てみる事をおすすめしますが、はまってしまうと本当に止まらないですよ!

参考記事 : Huluに加入してからツタヤにほとんど行かなくなった - 文化ウェブbeta

 

 

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