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最終更新:2015年4月5日(日) 18時2分

菅長官と翁長知事が初会談、辺野古移設 主張は平行線

 沖縄を訪問した菅官房長官は5日、翁長知事と初めて会談しましたが、焦点のアメリカ軍普天間基地の移設問題について両者の主張は平行線をたどりました。

 「辺野古移設を断念することは普天間の固定化にもつながる。今、工事を粛々と進めているところ」(菅義偉官房長官)

 「上から目線の『粛々』という言葉を使えば使うほど、県民の心は離れて、怒りは増幅をしていくのではないか」(沖縄県 翁長雄志知事)

 会談の冒頭、菅長官は、沖縄の基地負担軽減策や経済の振興策について説明した上で、普天間基地の危険除去のためには名護市辺野古沖への基地移設が唯一の解決策であるとして理解を求めました。

 これに対して翁長知事は、「沖縄は自ら基地を提供したことはない」「辺野古の新基地は絶対に建設することはできないと確信している」などと反論しました。

 さらに、翁長知事は安倍総理との会談を求めましたが、菅長官は、「沖縄の考えを聞く中で進めていきたい」と述べるにとどめ、両者の会談は平行線に終わりました。

 「きょうは平行線でありましたけど、私の言いたいことは申し上げましたし、いずれにしろ意見の言い合いをしましたから、沖縄の主張としては話しやすくなったかなと思う」(沖縄県 翁長雄志知事)

 会談後、翁長知事はこのように述べ、平行線ながらも、はじめの一歩として評価しました。(05日17:11)

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