御霊紙について
明主様御講話 「御霊紙について」 (昭和26年10月8日)
明主様御垂示
「よくお蔭話なんかで、御霊紙を貼るとか、戴くとか言う事があるが、これについて、昔は御霊膏と言うものを使った。
それはただ白い紙に霊を入れたものですが、非常に・・・御霊膏と、それから「おひねり」と言うのを作った。
そうすると、何かの問題があった時、御霊膏と言うと・・・膏薬みたいなものですが、ちぎって飲んだものです。
そんなような・・・飲んだり、口に入れたりするようなものは、要するに消毒・・・殺菌しなければならないと言うのです。
それで、問題でも起きたりすると面倒くさいから止めたんです。
ところが、それを使うと非常に効き目があるんですね。
瘍(おでき)や疔(はれもの)なんか出来ると、御霊膏を貼っただけでも治りますからね。
信者さんで大分希望がある。
今 御霊紙と言っているのは、お守さんを包んだ紙ですからね。
それでさえ効き目があるから、本当に霊を入れたのは素晴らしい効き目があるんですよ。
以前と今日とでは、時勢も違ったし、メシヤ教の信用も丸っきり違っているし、
もうそんな事も、何ら問題が起こるとか、何らの疑念もないと思いますから、これからこしらえます。
大いに使って・・・もう二、三日したら出来ますから、入用な人は、それを持っていると気強いですよ。
大体、腫れ物とか痛み、それに貼れば良いんです。
良い加減な形に切って、縁にご飯粒で良いですが・・・つけて、それで貼っておくんです。
はり変えると言う必要はない。一度貼ると良い。
治ると、自然に剥がれます。
剥がれないのはまだ治る必要があるんですね。
神様の膏薬だけに旨く出来てます。
それをちぎって飲んでも良いです。
それも非常に効果があります。
この間、ちぎって飲んだところが、直に良くなってビックリしたと言う事があったが、そんな事から気がついたんですが、そう言う訳ですから、
家に置いておくとか、あるいは旅行なんかする時とか・・・と言う時には、これがあると、気強いですからね。
その宣伝をした訳です。」
信者の質問
「以前のを持っている者がございますが。」
明主様御垂示
「けれども、今の方が良いです。
あの時分の霊と今の霊とは、私の霊が違いますからね。
効き目が強くなっている。」
信者の質問
「地方では、御霊紙を苗代の時、ちぎって入れておりますが、そう言う事もお許し戴けますのでございましょうか。」
明主様御垂示
「良いですよ。この間の・・・御霊紙を膿(うみ)の出る所に貼って、色々なものを焼いたところが、御霊紙だけは燃えない。
二度焼いたが、二度とも燃えない。
その人は信仰が眠っていたが、焼けないと言うのを見て、確かに神様はあると言って、これからは一生懸命にやると言うお蔭話が来てました。」
明主様御講話 「御霊紙について」 (昭和26年10月11日)
「お蔭話で、良く御霊紙を貼って、だいぶお蔭を戴いていると言う報告がありますが、浄霊で治りますけれども、
御霊紙は、また特種の・・・特別の力があるんです。
昔はよく拵えて別けてやったものです。
例えば瘍疔(註 できもの)なんかできますが、
御霊紙を貼っただけでも・・・その時分は御霊膏と言ってましたが、膏薬の膏ですが、瘍疔なんかは直に治るんです。
実に簡単にね。
それから「おひねり」と言う一々小さい字を書いたものを作ったが、
今度は御霊紙をこしらえましたから、今日から分けるつもりです。
それは、もちろん「オデキ」とか腫物とか、そう言うものに貼って良いし、
それから お腹の中・・・体内の病気の時、それを小さく切って、あるいはちぎってでも良いが、それを水で飲むと、非常におかげがありますからね。
それがあると気強いですね。
それを続けてやりたかったが、以前は非常にやかましくて、口に入れるものとかは、我々は消毒とかそう言う事をしないから危険だという。
こっちは何でもないが、他の宗教で、護符だとかを水で飲ませるとかやったが、あれをやかましく言われたから、
私の方もつまらない事で引っかかるからよしたんです。
今日はその時分と全然違いますからね。
最近気が付いたものですから、そう言う風にした訳で、今度は大いに利用した方が良いと思います。」
明主様御垂示 「御霊紙の飲み方」 (昭和27年3月1日)
信者の質問
「御霊紙のいただき方は、火水土の意味で、三つにしていただくのでございましょうか」
明主様御垂示
「そんなことはないですよ。一つで良いですよ。」
信者の質問
「痔に貼らしていただいたときの処分は、いかに・・・」
明主様御垂示
「焼いてしまえば良いです。」
信者の質問
「御霊紙をいただきますと、御浄化が促進し、毒が強く寄りますので、顔などの場合は痕跡が残りますが、その場合には・・・」
明主様御垂示
「痕跡も少しの間ですからね。」
明主様御垂示 「御霊紙の貼り方」 (昭和27年3月17日)
乳がんの浄霊の急所
信者の質問
「HA(四十五歳・女性)昨年十月乳癌で御垂示いただき「たいへん熱心だから結構ですね。今年いっぱいくらいで大体良くなるでしょう」とお言葉をいただいております。
その後熱と下痢の御浄化にて、衰弱と息苦しさのために床に就いております。
御浄霊はいただいておりますが、ますます衰弱の度が加わり、左肩甲骨より左腕全体が固く浮腫み、御浄霊いただきますと、たまらなく痛みます。
しかし後は楽にさせていただきますが、間もなく同様のことを繰り返します。
心臓は常に圧迫されるような息苦しさがございますが、局部の前後の御浄霊で楽になります。
動きますと腕も心臓も苦しく、痛みます。右乳上にも大豆くらいの固まりが二十ほど一固まりとなり、
後ふつうのオデキのようになり、御霊紙は堅く貼りついて取れません。
右脇下にも親指で押したくらいの傷口ができ、少量の膿汁が出ております。
左傷口は少なく浅くなり、膿汁の量も多少少なくなり、食欲は一杯くらいでございます。
大光明如来様は二階の屋根が低いために七、八月ごろに家を建てましてよりお祀りさせていただきたいと思っております。
今後いかような経過を取るものでございましょう。」
明主様御垂示
「御霊紙は貼りっ放しで良いんですよ。
治らないうちは取れませんからね。
ですから取り替える必要はないです。
薬のように思うから取り替えるんですが、そうではない。貼りっきりでね。
治れば自然に取れるんですからね。
これは、知らないからですね、これは、乳癌と言うが、癌じゃありませんよ。
これは、手術しないんでしょうね。」
信者の発言
「いたしておりません」
明主様御垂示
「これは癌じゃありません。
ふつうのオデキですよ。
こんなものは、そんなに治り悪いものじゃないんですがね。
浄霊はいつからですか。」
信者の発言
「二月ごろからでございます」
明主様御垂示
「膿が・・・結構じゃないですか。」
信者の発言
「最近衰弱が増しております」
明主様御垂示
「食欲が少ないからね。熱があるんでしょう。」
信者の発言
「時々ございます」
明主様御垂示
「食欲がないのは熱のためですね。お乳の熱と腕とは非常に関係があるんですよ。誰が浄霊しているんですか。」
信者の発言
「私(HE・女性)がさせていただいております」
明主様御垂示
「あなたはいつごろ入信したんですか。」
信者の発言
「十九年でございます。中教師一位の御資格をいただいております」
明主様御垂示
「だいぶ古いんだな。力が入るんじゃないかな。」
信者の発言
「一生懸命に抜かせていたしております」
明主様御垂示
「抜いても、霊が向こうに通らなければならないんだからね。
ただ、こう(御浄霊)やっているだけではいけない。
力を入れないで、しかも霊が向こうに通らなければならない。難しいんでね。
いま穴があいている所があるでしょう。」
信者の発言
「左の脇下にございます。乳首が取れまして・・・」
明主様御垂示
「まだできないですか。それは、治るとできますがね。ここ(頸部淋巴腺)はやってますか。」
信者の発言
「やらせていただきました」
明主様御垂示
「とにかく非常に毒があるんですよ。薬毒がね。
それで、癌というのはそう痛まないんですよ。
強く痛むのは、決して癌じゃない。
消毒薬が一番痛む。消毒薬中毒がね。それが原因です。消毒薬というのは、しつこいものですよ。
根良くやって、膿が出て行くずつ治るんですが・・・
結局は治るんですが、ただ衰弱を増さないようにね。」
信者の発言
「顔色はよろしいのですが、皮膚の色が悪いのでございます」
明主様御垂示
「貧血しているためじゃないかな。
貧血のためです。食事が少ないためにね。背中の方は。」
信者の発言
「肩甲骨の後に・・・」
明主様御垂示
「押して痛いんですか。肩甲骨の方にかけてね。消毒薬に違いないな。
背中の方も充分浄霊しなければいけない。
背中の方が溶けて、こっちの穴の方に膿がいきますから、背中をやるんだな。
人間というのは仰向けに寝るから、どうしても背中に固まる理屈になるからね。
そうして根気良くやるよりしようがないな。食物は・・・」
信者の発言
「ふつうのものを半膳ほどお茶をかけまして・・・」
明主様御垂示
「お茶かけても、なんでも良いから、量をできるだけ多くするんですね。特に変わったものじゃないですね。ふつうのものですね。」
信者の発言
「甘味類は好きでございます」
明主様御垂示
「ふだんからですか。」
信者の発言
「さようでございます」
明主様御垂示
「どうも、身体の悪い人は甘いものを好かないですね。
だから、病人でも治るようになると、甘いものを食べるようになる。
これは覚えておくと良いが、病人というのはスッパイものが好きでね。
で、良くなると甘いものが好きになる。
今言ったように、衰弱を増さないようにしなさい。
お茶漬はごく良いですよ。
それから噛み方はふつうの噛み方ですか。」
信者の発言
「さようでございます」
明主様御垂示
「長い間噛むといけませんよ。食欲が減ります。
食欲を増すには、生噛みに限る。
飲み込むようにすると、それは腹が減るからね。」
信者の質問
「十日ほど前に、横隔膜の方が脹り、坐れないようになりましたが、御浄霊で治りました。
これは、背中の膿の関係でございましょうか」
明主様御垂示
「溶けてきて、そこに固まったんです。」
専従者の寄稿 「御光雑記 (一)」より 馬太(マタイ) (昭和27年8月6日発行)
「又信徒がその御偉力を讃える御霊紙も、以前は半紙半分を四つ折りにして重ねたものを一二日間御懐へお入れになったものである。
つまり御肌に触れられている間に御霊気が滲み込んだ訳であって、この半紙の一片だけでも、時には起死回生の力を発揮するのであるから驚くべき事である。
この二つの片鱗にみても、明主様が御手や御身に触れられたものには御霊気が入り、奇蹟を表わす事が知られる。」
明主様御垂示 「御霊紙の作り方」 (昭和23年3月28日)
信者の質問
「日本紙をたたんで御軸の前にお供えし祝詞を奏してそのまま三日間置いてから、御霊光として使わせていただいておりますが、よろしゅうございましょうか。」
明主様御垂示
「それでよろしい。お供えした水を飲ませてもよい。
しかしこれはいつもやらずにたまにやるように。
「おひねり」もいいが、当局に知れぬようにやればよい。
口に入れるものは黴菌がどうとか衛生上なんだとか言ってうるさいから。」
明主様御垂示 「御霊紙は焼けない」 (昭和26年10月5日)
信者の質問
「大社(たいしゃ)の信者さんが、法難事件のとき、癪(しゃく)に障ったと、お守様を海に捨てたそうですが、山に行ったところが、ちゃんと拡げてあったそうです。
二、三カ月経てもぜんぜん破れていないそうです」
明主様御垂示
「やっぱり、ぜんぜん違うんです。
昨日のお蔭話の中に、その人一人が信仰に入っていて、医者に行って切ってもらえと大騒ぎだった。
ところがどうしても柔らかくならない。
しかし、どうしても医者に行かない。
御霊紙をはって、三日目の朝取ったところ、膿がどっと出て治っちゃった。
今度信者の質問「栄光」新聞に出します。
他にはってあったものは、膿がつくとぐちゃぐちゃになるが、御霊紙は何ともない。
それで、汚物を焼いたんです。
二度か三度焼いたんですが、御霊紙は焼けないんですね。
それで、今まで自分の信仰がぼやぼやしていたのを見せて下さったんだ。
と、これから一生懸命やる。というお詫びのようなものがあったがね。
燃えないということを非常に強調していた。
昔、お婆さんが見物に行ったとき、艀(はしけ)から本船に渡るとき落ちて沈んだ。
そうしているうちに浮き上がって、手を持たれて助かったが、
びっしょり濡れたので、だんだん着物を脱いでいたら「おひねりさん」を持っていた。
それだけは濡れていなかった。
それで助かったんですね。
そのくらいの力がなかったら、病気を治すことはできませんからね。」
明主様御垂示 「象皮病には御霊紙を貼れ」 (昭和26年12月8日)
信者の質問
「娘S(二十九才)幼少より象皮病(主に手足)にて悩んでおります。
入信前は漢方薬「どくだみ」を二年くらい服用いたし、また電気療法も一年いたしましたが効果なく、
三年以前より一週間に三回ほど御浄霊をいただいており、お蔭様で両手はたいへん柔らかくなりましたが、
最近両脚の方に御浄化いただき、皮膚が以前より黒く固くなり、ヒビ割れし、重く疲れるようになりました。
クリームを脚全体にすり込むといくぶん楽になります。
ヒビ割れの場所に絆創膏を貼っておりますが、今後御霊紙を貼らしていただきたいと思いますが、いかがなものでございましょうか。
また御浄霊の箇所を御教示お願い申し上げます。
明主様御垂示
「効果なく・・・こういうことをして、治らないようにしているんですから、恐いですよ。
クリーム・・・これはいけないですね。
こうすると治らないですよ。
今後御霊紙を・・・結構ですよ。
いかがなもので・・・まあ、治りたいと思ったら御霊紙を貼りなさい。
クリーム、絆創膏・・・治らないばかりか、よけい悪くなります。
薬毒が滲み込んでね。クリームというが、薬毒が入ってます。
クリーム中毒というのは恐ろしいものです。
皮膚が青くなります。
それでまた、クリームをやらなければならないと言って、やりますがね。薬毒です。」
信者の質問
「親の薬毒でございましょうか」
明主様御垂示
「親の薬毒も本人の薬毒もあります。
だから、やっぱり薬によるのではなく、その人によるんですね。
割れるなんてのは、蛇か蝮蛇(まむし)の毒かもしれませんね。
あれは、よくそうなります。
ふつうの薬ではないですね。
蝮蛇か蛇ですね。
まあ、気長にやればだんだん少しずつ良くなります。」
明主様御垂示 「回虫と御霊紙」 (昭和27年7月1日)
信者の質問
「妊娠六カ月にて子供四人あり、結核の大浄化をいただき妊娠を気付かず、若いときから六神丸を服んでおり、アデノイドの手術をいたしております。
妊娠直後より声が出なくなり、最近痰が出ますと咽喉が痛み、食欲はあっても食べられず、御浄霊後は楽ですが痰を出しますと痛みます」
明主様御垂示
「痰に毒があるんです。」
信者の質問
「砂糖水で痛みを止め、いろいろ工夫して食べさせておりますが、砂糖水を飲ませますことはいかかでしょうか」
明主様御垂示
「構いませんよ。」
信者の質問
「過剰になるということは・・・」
明主様御垂示
「しかたがないでしょう。」
信者の質問
「あまり砂糖を摂りますと食欲が劣りますので・・・」
明主様御垂示
「劣ります。
砂糖をあんまりやると、蛔虫が非常に威勢を良くする。
御霊紙を小さく切って飲んだら良いでしょう。
妊娠してからそうなったんですね。」
信者の発言
「もともと体が悪く、本場の中国の六神丸をずいぶん服ましております」
明主様御垂示
「こういう所(頸部)・・・どこから出るか、まあやっぱり胃です。胃のほうから出るんです。」
信者の発言
「右の肩甲骨の下に・・・」
明主様御垂示
「背中と胃腸と、だいたいここ(頸部)です。固まりがあるでしょう。
それとここ(咽喉)です。
妊娠してからいろんなことが起るのは、そこに宿った霊が親よりもきれいなんです。
それを平均させるために親の汚い物が浄化されるというわけです。」
明主様御教え 「奇蹟中の奇蹟」 (昭和28年3月11日発行)
「左の御蔭話は驚くべき奇蹟であるが、これを説明してみると、
小紙片といえども神霊が籠っているので、神霊の活動は総て一切を本当にするものであるから、
あってはならない物は出してしまい、そこを正しい状態にするのである。
この理によって世の中にあるありとあらゆる物が不正な状態にあるのを、正当な状態にならせる、
これがメシヤの力徳であるから、これが大にしては、全世界一切の誤りを是正されるのである。
その中で最も根本的なもので、最も誤っているのが医学であるから、医学革命をなされるのである。」
体験談 「御霊紙の奇蹟」
茨城県 神成中教会 HH
「私は昭和二十六年五月強度の神経衰弱に罹り、医療を受けたるに益々悪化し、
一家陰鬱の中より明主様の有難き御守護を賜わり心身共にお救いを戴き、
あまつさえ入信のお許しを得ましてこの尊き御道にお縋りさせていただく身となりました。
今では家族の御浄化にも短期間に御守護を賜わり、
一家揃って益々健康となり、家内一同心から感謝の日々を送らせて戴いております。
御霊紙の御力の偉大さにつきましては、今更申し上げるまでも無く、信徒皆さんの日々体験されておられるところと存じますが、
今回私の甥、KS(十六歳)に戴きました御霊紙の奇蹟につき御報告させていただきます。
昨年九月下旬のある日、午後一時頃、前記定雄が私宅へ遊びに参りました。
私方では野菜の栽培販売を致しておりますが、
その時ちょうど畑から葱を抜いて来ましたのでそれを結(ゆわ)く手伝をすると言って、
物置にありました藁縄を口で切りました際、あやまってその切っ先をのみ込み、それが咽喉につかえてしまったのです。
それから含嗽(うがい)をしたり、水をのんだり、指を口へ入れたり、空咳をして見たり種々の方法を尽しましたがどうしても取れませんでした。
私は早速座敷へ上げ、明主様にお願い致しまして三、四分間咽喉に向って御浄霊をしました後
御霊紙を頂かせましたところ、御霊紙の咽喉通過と同時に取れてしまいました。
本人の喜びは勿論私達も驚いてしまいました。
そして一同心より明主様に御礼申し上げました。
ところがその日の夕方六時頃突然咳と共に一箇の魂が咽喉から飛び出て来たので
取って見ると先程頂いた御霊紙らしいと本人が見せますのでよく見ますと、何と不思議ではありませんか。
間違無く御霊紙なのです。
しかもくるくると細長く丸まっておりますので、丁寧に開いて見ますと、
何と咽喉につかえて困った縄の切っ先三分位が中にちゃんと入っておったではありませんか、
そのようなことがあり得ることでしょうか、しかし眼前における事実なのです。
水に浮かして頂いた小さな一片の御霊紙にこの奇蹟、何と有難いことでございましようか。
この尊き御救いの御道にお縋りさせていただく身の幸福を沁々と感ずるのでございます。
又かかる絶対の御神力を眼前に拝させて頂きましたことは、更に一層お縋りせよとの尊き神様の御啓示とも思われ、
益々信仰を強固にして、地上天国御建設の大業に微力ながらお使い頂きたいと念願致しております。
明主様有難うございました。今後共御守護賜わりますようお願い申し上げます。」
体験談 脳炎で絶望の豚が奇蹟蘇生す (昭和24年7月20日発行)
豚に御霊紙を食べさせた事例
宮崎県 日本観音教光宝会 MC(45・男性)
「現実の世にこれ程の奇蹟がありましょうか。ここに謹んで観音様の偉大な御守護の感激を発表させて頂きます。
私共夫婦は昭和二十一年の秋、教修を頂きその後御神体をお祀りさして頂き、今日まで限りないおかげを受け、一意信仰に精進させて頂いています。
私は本月十一日会社の所長会議のため熊本の支店へ出張し、十四日十二時帰って来ました。
急用があってそのまま自宅に帰らず会社に立寄りましたところ、豚が大変悪いからすぐ帰るようにと電話がかかっておりました。
私の宅では家内が豚二頭を飼っております。
わざわざ電話を掛けるようでは今流行の脳炎にやられたのではあるまいか。
もし脳炎なら二頭ともやられているに違いない、値段にして四万円、目の前が真暗になったような気持で、取るものもとりあえず帰宅しました。
ちょうど二時頃でした、案の定大きな方が庭に四肢を投出し気息奄々の有様で、妻は一生懸命御浄霊をしているし、
それをどうしたことかと近所の人達六、七名が取り囲んで見守っている物々しい光景が目に映りました。
妻の話によると今朝六時頃飼料をやろうと思って豚舎に行ってみると、大きい方が痙攣を惹して苦しがっているので非常に驚き、
早速近所の人の救いを求め庭に持出し自分で御浄霊しながら、人を頼んで教導所の助手池山さんを呼ぶ一方別な人を頼んで会社へ電話をかけたりするなど大騒ぎだったとの事でした。
私の帰った時にはIさんが今御浄霊を済ましてお帰りになった直後でした。
このように話す中にも豚は白眼を吊上げ口から泡を噴き四肢をバタバタさして痙攣がひっきりなしに襲い、その光景は正視出来ないものがありました。
近所の人達は「もう見込はないから一刻も早く獣医を呼んで、生きてる間に刺した方がよいでないか」と私達の無暴にも似た行為に厳しい非難を浴せるのです。
でも期する所があり黙々としてお浄霊を続けておりました。
その夜当地のEさん宅で研究会が開かれる事になっており、これに出席のS先生が丁度八時頃お出下さいました。
その時は昼間の人達が信仰の力で果して病気が治るだろうかと、半信半疑の気持で六、七名押かけていました。
S先生に早速お浄霊して頂きました。
三十分もかかったでしょうか、その間激しい痙攣が三度来ました。
お浄霊半ばに熱がスーッとひいて仕舞い、S先生は「これで助かるんではないですか、まあ後を続けてお浄霊しておきなさい」と言って研究会に急がれました。
先生がお帰りの後三十分もしたでしょうか、あれ程昼間から待っていた尿と便がそれこそ物凄い勢で出て来たではありませんか、
次の瞬間には豚は目をパッチリ見開いて前肢を掻くような恰好をするので何心なく起してみると、
スックリ起上ってヨチヨチ歩き出したではありませんか、その時の感激満座大騒ぎでした。
でも問題はこれからなのです。「後のお浄霊を続けるように」と言われたのも忘れ、これでよしと安心して仕舞い翌日(十五日)の昼すぎまでお浄霊を忘れていました。
それから朝の間はヨチヨチと庭を歩き廻り飼料をやると僅かながら食べるので大丈夫と言う気持があったのです。
サア大変、病気は逆転した。午後二時すぎになるとあれ程よくなっていた豚がもう起上ることはおろか舌を噛み出したまま目をつむり、
ただ鼻先で浅い呼吸をかすかに続けているだけで、ほとんど絶望の一歩手前までになってしまったのです。
ちょうど四時半頃会社から帰ってみるとこの有様です。
一度治っていた豚が又悪くなったと聞いて近所の人達が二、三人駈付けていました。
妻に「この様子ではヒョットすると絶望かも知れない、でも一家の曇りのため豚を死なせて近所の人達に無限絶大な観音妙智力に疑いをもたせることになればこれ程残念なことはない、ここに至っては生きる死なせるも神委せだ。
この上は真心こめて光明如来様に御守護をお願いするより外に仕方がない」と決心し、教導所のIさんを再び呼ぶ一方私共夫婦はそれこそ御神体の前に額づき、一心不乱に御守護をお願いしました。
それが終って豚の所へ行ってみますとIさんが御浄霊の手を止めて「御霊紙を持って来ましたから卵子と一緒に呑ませてみましょうか」と言われて
「駄目でしょう今迄何度も食べさしてみたのですが全然喉を通らんのです」と言って斜に切った竹筒にいささか中味を入れて、
御霊紙とかき混ぜ豚の口の横の方を竹筒でこじあけて流し込みました。
ところが何たる不思議でしょう、目をつむったまま口の中の卵の黄味を舌の先でぺチャペチャとなめるのです。
オヤッと三人思わず顔を見合わせて「オイもう一つ」と私は家内に命じて今のようにして呑ませると吸い込むように喉を通りました。
続けて又一つと都合三つを呑ませると目をパッチリ見開いてそのままスックリ起上りました。
余りの激変に三人共呆然たらざるを得ませんでした。
そしてその辺を無性に歩き廻り、頻りに食物を漁さる恰好をするのです。
丁度レンゲ草の刈ったのがあったので、それを食わせると、いや食うの食わないの丸っきり気狂いのように食うのです。
アア何たる奇蹟か、瀕死の病豚がこの激変振り、果してこれが事実であろうか、
しかし事実は飽迄厳然たる事実であり、私共三人は声すら出ず余りの有難さと感激に目頭は熱くなり、胸の中にジンと込みあげて来るものを感じました。
当日のことを今想っても矢張り夢のような気がいたします。
かくして発病して二日で完全に治り、今ではピンピンとして以前よりもよく食べるようになり、一日一日肥りつつあります。
この一大事実の前にいかなる人も頭の下らざるを得ない。
最初は極力反対し悪口を言っていた隣家の兄がまず発心し、一週間目に教修と御神体を頂き、信仰生活の第一歩を踏み出したことです、なんたる有難さでしょう。
ここにありのままを発表さして頂きました。」