御書体の作法について
明主様御垂示 「御書体の位置」 (昭和24年3月13日)
信者の質問
「御書体(横額)をかけさせていただく場合、順序、位置はいかがいたすべきでしょう。」
明主様御垂示
「これは床の間の真上はいけません。
真上以外の一番いい所にかければよろしい。
だから違い棚の上の所など一番いいわけですね。
ただ私の書いたものをかけてある所には他の人の写真や、他の人の書いた書体などはかけてはいけません。」
信者の質問
「狭くて違い棚もないような場合は・・・」
明主様御垂示
「どうしてもいい場所がなければ、床の間の端にかけておけばいいです。」
信者の質問
「「日月」「地上天国」などの御書体の順序はいかがいたすべきでしょうか。」
明主様御垂示
「でたらめはいけません。
私の書いた字は生きている、生き物ですからね。
やはり順序は考えなければいけません。・・・
「日月」はまあ一番上で「光明界」はその次くらい、「地上天国」は「光明界」の次でいいでしょう。
「神龍」はずっと下でいいですよ。龍のついたのは下でいいですよ、龍は人間の次だから下です。
「観音光」は、観音は仏で仏の光だからそう上でなくていいですね、「地上天国」の次でいいでしょうね。
「神世界」はずっと上でなければいけない、これは神様の世界ですからね。
「光明浄地」、これは下でいいです。
「神風」は風だからどこでもいいです。」
明主様御垂示 「御神体以外の御書体は逆床にかけてよい」 (昭和26年10月8日)
信者の質問
「逆床になっておりますが、御神体以外の御書体をお掛けすることは、いかかでございましょうか」
明主様御垂示
「それはかまいません。」
信者の質問
「明主様の御写真は、床の間でなく、一番奥の鴨居にお掛けしてもよろしいでしょうか」
明主様御垂示
「それで良いです。」
明主様御垂示 「御額をお掛けする場所」
信者の質問
「光明如来様御祭りしてある床の間「おとしがき」の所へ横の御額を御かけする事は差支えないでしょうか、またここの所へ普通の額のあるのは取りはずさせるべきでしょうか。」
明主様御垂示
「床の間の正面なら差支えない。
意味のいい、高い意味がよい。
普通の額は取外すべきである。」
明主様御垂示 「仏壇の上に御書体をかかげて良い」 (昭和24年11・12月)
信者の質問
「仏壇の上に御書体の御額をかけさせていただいてもよろしいでしょうか。」
明主様御垂示
「御書体はいいですよ。」
明主様御垂示 「寺の本堂に御書体をかけてよい」 (昭和24年4月23日)
信者の質問
「寺院の本堂に御額をかけさせていただいてよろしいでしょうか。」
明主様御垂示
「ああ、これは結構ですね。」
明主様御垂示 「幼稚園に御書体を奉斎するのは差し支えない」 (昭和28年11月1日)
信者の質問
「信者で幼稚園をいたしておりますが、装飾のために生徒が天井とか壁にいろいろな物を貼ります。
明主様の御額をいただいておりますが、いかがなものでございましょうか」
明主様御垂示
「それは構いません。
花などは上にあっても差し支えありません。
花というのは別の意味です。
鳥が神社の上に上がって糞をたれても決してお咎めはありません。
それで前に箱根でみんなが泊る所が私の所より上になっていたから「鳥の家(や)」という名をつけたのです。
ですから中に入った人間は鳥になるわけです。」
明主様御垂示 「遊廓で御奉斎」 (昭和24年2月21日)
信者の質問
「最近遊郭の楼主が入信し、ぜひ御神体を御祭り致したい希望で御座いますが、家の構造上二階は全部営業用に使用致しておりますので、階下の居間に御祭りする事は御許し戴けるで御座いましょうか。御伺い申し上げます。」
明主様御垂示
「階下は絶対にいけない。
もし掛ければ「光明」の書とか神体でないものならよい。
するといくらか光は出る。掛けぬよりは出る。
お屏風は仏壇の中であるからお許しがある。」
明主様御垂示 「船の船長室に御神体、御書体は駄目」 (昭和24年6月13日)
信者の質問
「一会員、新造船の進水式に際し住居に御神体をお祀り申し上げると同時に、その船の船長室にもなにか御書をおかけしたいと申しておりますがよろしいでしょうか。」
明主様御垂示
「船にはいけませんよ、船の甲板の上は必ず人が歩きますからね。」
信者の質問
「御額はいかがでしょうか。」
明主様御垂示
「額もいけません。・・・船長が御守りをいただけばいいんですよ。
そして、光明如来様をその家にお祀りすればいい。
それで進水式のときに、「今日進水式をいたしますから、なにとぞ御守護をお願い申し上げます」と祈念したらいいんです。」
明主様御垂示 「神風や神龍の御額をかけてもよい」 (昭和23年8月8日)
信者の質問
「「神風」や「神龍」の御額をかけさせていただいてもよろしいでしょうか。」
明主様御垂示
「ええ差し支えありません。」
明主様御垂示 「御書体の順序」 (昭和26年12月8日)
信者の質問
「お額のお祀りのしかたもございますのでしょうか」
明主様御垂示
「それはいりません。」
信者の質問
「順序は・・・」
明主様御垂示
「順序はあります。額を二つも三つも掛ける場合は、意味が一番大きい意味ですね・・・そういうのを一番御神前に近いほうにやる。
意味がいろいろありますが、字の意味で違いますね。」
信者の質問
「今度いただきました「大浄力」はどこにいたしましたらよろしいでしょうか」
明主様御垂示
「御神前に向って・・・そこに大浄力をやったら良い。
しかしね。大したことはないんですよ。
だからね・・・まあ、強いて場所を決める場合にはそうすれば良いと言うので、そう違っても、別に差し支えないですよ。」
信者の質問
「順序が違っておりますと、落ちるということがございます」
明主様御垂示
「あんまり違い過ぎるからですね。」
明主様御垂示 「御書体の順序」 (昭和26年9月8日)
信者の質問
「最近、大光明様のお守様をいただき、大浄光を額にします場合の順序ですが、地上天国とかありますが、順位の点はどのようにしましたら・・・」
明主様御垂示
「大浄光を一番良い所に掛ける。」
信者の質問
「最近お守がよく変りますが、信者から、変ることを聞かれましたら、なんと言えば良いでしょうか」
明主様御垂示
「神様が必要あってそうさせるんです。
それで、神様の思し召しは、大浄光の額を掛けさせるというのが、神様の思し召しですよ。
そうして霊界を浄めるんです。だいたいそれだけですね。
まだ説明すればいくらもあるが、そうすると、神様のやり方は、どうもおかしい、納得ができないということになると、人間のほうが、上になるから、あんまり説明したくない。
とにかく神様のほうで、そういう意味があってなさるんで、それで良いんだ。
そのほうが、なんか良い・・・というように思うのが本当ですね。」
明主様御垂示 「階下に真神の御書体は不可」 (昭和24年7月23日)
信者の質問
「信者さんで御軸をお祭り致したい人でございますが、二階に他人が住んでおりますので立のきを請求中であります。
その間引越し致しますまで、私の以前に戴かして戴きました御軸の真神か大光明のいずれかを貸して戴きたいと申されます。どうでございましょうか。
また、お貸しすると致しますと、大光明をお貸し致しました方がよろしうございましょうか。御伺い申し上げます。」
明主様御垂示
「真神はいけない、神がある。
大光明ならよい。」
明主様御垂示 「家族に内緒で御書体を頂くのは臨機応変」 (昭和24年11・12月)
信者の質問
「家族が御神体の意味が判らないため、家族に内緒でいただく人がございますが、これはいかがでしょうか。
明主様御垂示
「ああ、これはいけませんね。これは家族がある程度理解したらいただくことですね。
早く御神体をいただけば早く理解するかっていうとそうでもないんですよ。
むしろ、早くいただいてもしまっておくくらいならすぐお祀りできる人にまわしてあげたほうがいいですね。」
信者の質問
「御額はいかがでしょうか。」
明主様御垂示
「ええ、御額も本当はそうなんですが、けど御神体ほどじゃありませんね。
また、経師屋の都合だとか懐の具合なんかで早くお受けするんならかまいませんよ。
それから、大先生(註 明主様のこと)はいまに忙しくなられて御額もいただけなくなるといけないから、いまのうちにいただいておこうっていうんならいいですよ。」
明主様御垂示 「御書体を蔵っておくことの是非」 (昭和24年12月23日)
信者の質問
「家族の者が御書体の有難味がわからないため家族の者に内密で戴く人がありますがいかがなもので御座いましょうか。(お祀りは致しません)」
明主様御垂示
「蔵っておくために出来てるんじゃない。外へ祭らした方がよい。」
明主様御垂示 「表装のため御書体を郵送することも正当な理由があれば許される」 (昭和29年3月1日)
信者の質問
「田舎の信者で、御額の表装に出したいが、遠方であるために、列車には空いたときしか持込めず、歩いてというわけにもゆきません。
損わないようにして貨物で送るというお許しはいただけないものでございましょうか」
明主様御垂示
「それはよいです。
これは心得ておかなければならないのは、神様は、できることをやらないのはその人の罪になり、それから、そうしなければどうしてもやれないというのはお許しになります。
例えてみれば、そこの家の人が、お天気を見るとか火事を見るとか言って、神様を祀ってある上に行くと罪になります。
ところが屋根がいたんで雨が漏るので、屋根屋を呼んで、屋根屋が屋根に上るのは、それはそうしなければ直せないから、よいので、罪にはならないのです。
チャンと理屈が成立っていればよいのです。
だからいつか言ったとおり、理屈に合って合理的のものならなんでも差し支えないというのは、そういうわけです。
そうしなくてもよいことをそうすると、それは人間のほうが怠慢になる、というよりか、神様に御無礼になるのです。
汽車で送らなければ他に方法がないという場合は、それでよいわけです。
ですから私のほうで、アメリカに御守を始終送ってますが、それより方法がないのですから、そういうのは決してお咎めはないわけです。」
明主様御垂示 「御下付を受けた御書体は借金をしてでも表装せよ」 (昭和23年6月28日)
明主様御垂示
「御額はたたんで三宝にのせてたって駄目です。
ちゃんと展げてかけねば。」
信者の質問
「ちょっと家の事情、例えば金がなくて表装できぬという場合は・・・」
明主様の御垂示
「そんなことはないですよ。
表具屋へやれば必ず金が入ってきますよ。
借金をしてもいいから表具屋へ持って行くことです。」
明主様御垂示 「御書体が破れた場合の処置」 (昭和28年1月25日発行)
信者の質問
「謹んでお許しいただき、お伺い申し上げます。
昭和二十七年十二月十八日、大光明如来様の御奉斎のお許しをいただいた者でございますが、
これより以前に拝受いたしました「大光明」「大浄光」の御守り様と「金龍」の横の御書体を、
二十七年八月一日、表具師HM(二十九歳)に表装を願い、十二月十八日御奉斎の当日できあがってまいりました。
ところが「金龍」の御書体の「龍」の御文字の端が縦に破れておりました。
さっそく明主様に、表具師とともにお詫びいたしました。たいへん申し訳なき御無礼をお許しくださるよう、お願い申し上げます。
表具師は「裏紙を貼って乾燥中に裏紙のつぎ目より破れた」と申しておりますが、なにか霊的御関係があるようにも思いますので、お伺い申し上げます。
なおHM表具師は、後にて聞きましたが三五(あなない)教の信者で、二年くらいになるそうでございます。
破れた御書体は取りはずすよう頼んでおります。処分はいかがいたしましたらよろしいでしょうか。お伺い申し上げます。」
明主様御垂示
「破れが「龍」の文字にかかっていれば、お詫びして焼きなさい。
かかっていなければそのまま継いで表装してもよろしい。」
明主様御垂示 「御書体の文字の修繕」 (昭和26年12月8日)
信者の質問
「大建設のお額の釘がぽろっと取れ、「大」の字が破れましたが、器用な人で、きれいに直しましたが・・・」
明主様御垂示
「良いでしょう。もっとも、分からないようになったら良いでしょう。」
明主様御垂示 「御書体の修繕について」 (昭和28年6月1日)
信者の質問
「襖の端で「日月」の御額の落款の端のほうにそうとうひどい傷をつけました。
いかがいたしましたらよろしいでしょうか」
明主様御垂示
「経師屋でなおらないくらいの傷ですか。
それを聞いてみて、駄目だと言ったら新しくすればよいし、わけなく直るという場合なら直させたらよいです。
わけなく直るとは思いますが。」
信者の質問
「新しくいただいた場合、前のはいかがいたしましたらよろしいでしょうか」
明主様御垂示
「たたんでしまっておけばよいです。」
明主様御垂示 「御書体のシミ」
信者の質問
「昭和二十年九月拝受致しました「日月」の御額で、ただ今は自宅の教導所に御祭させて頂いておりますが、
拝授の時より向って右に上図(省略。「日」の文字の向かって右斜め下)のような点が大小二つございます。
何か意味がございましょうか。」
明主様御垂示
「書体はシミがあっても差支えない、墨が飛んだのであろう。絵は飛んではいけない。」
明主様御垂示 「御書体をネズミに齧られた事例」 (昭和28年12月1日)
信者の質問
「宿屋で部屋がないために客間に大光明如来様を御奉斎しておりましたが、
今度新館ができまして、人を入れない部屋を作り、そこにお祀りいたしましたが、
「日月光」の御額を鼠がかじり、お文字を食べております」
明主様御垂示
「どこに掛けてあったのですか。」
信者の質問
「家を直すときに下に置いたそうです」
明主様御垂示
「下のどういう所ですか。」
信者の質問
「板の間のようです」
明主様御垂示
「それは神様なり祖霊さんなりが、そんな了簡の者では、そんなお扱いをするような人間なら、よしたほうがよいからというので鼠を使ったのです。」
信者の質問
「食われた額はどういたしましたらよろしいでしょうか」
明主様御垂示
「お詫びして焼いたらよいです。」
信者の質問
「申しわけございません。本人も申しわけないと申しております」
明主様御垂示
「だから私の本に書いてあるのです。
私の書いた字をお粗末にすると何かあるということを書いてあるのです。」
信者の質問
「他の会から来た信者で、私は存じませんでした」
明主様御垂示
「掛けるところがないのに、どうして掛けたのですか。それは扱いが間違っていたのです。そういう人は本当に悔い改めて・・・」
信者の質問
「大変に・・・」
明主様御垂示
「恐縮しているのですか。
それは、あなたがよく話して、今度いただくときはこれなら差し支えないということを、あなたが見れば分かるでしょうから、それからお下げするということにしたらよいです。
よく額を鼠に食われるとか、雨が染みるということがあるのは、決して偶然ではないので、意味があるのです。
そういうときに調べてみると必ずどこか間違ってます。」