布教について 4 (愛の布教)


明主様御講話 「支部長の愛が強いと人を引きつける」 (昭和28年9月16日)

「これはそういった作物に限らず、人間の生活でもよく気をつけると、そういうことがあるのが分かります。

そこの家に入ると、なにかつめたいような、さびしいような家がありますが、それはそこの主人公に愛がないからです。

つまり自分さえ良ければ人はどうでもよい、というつめたい心、要するに冷血動物です。

だからそこの家がつめたいのです。

人間でもそうです。

あの人に会うと、どこかしらつめたい、また温かい人だ、ということが分かります。

それは霊で、その人の霊が受ける感じです。

ですから受ける感じが温かければ愛が多いのです。

万事それで分かります。

支部でも、発展する支部と発展しない支部ということも、もっとも主要なる原因はそこにあるのです。

愛が多く愛が強いということは、光が多いということです。

そこで人は光に憧れて集まるという性質を持っているから、

どうしてもそういう温かい所には足が向くということになります。

オレのしゃべり方が悪い、場所が悪い、家が狭い、ということも多少はありますが、根本的のものではありません。

根本はそこの支部長の愛が強く、そうして人を引きつけるということです。

それでこれは言霊からいってもおもしろいのです。

太陽は火ですから熱で、また熱のことを火と言います。

その反対に月は、私の本に書いてあるとおりに、氷の固まりですからつめたいのです。

それで「ツキ」ということは「ツク」ということです。

ですから人が寄ろうとするのを寄らせないようにするのです。

それから「ヒ」は「ヒク」です。

これは天理教でもーそこまで詳しくは言っていませんがーそういうことを言ってます。

「ヒ」は「ヒク」「ツキ」は「ツク」と言ってます。

だからつめたい働きは「ツク」働きになり、温かい者は「ヒク」働きということになります。

それはチャンと言霊に出てます。


人間の話になってしまいましたが、作物も同じです。

ですから作物が良くできるのも、愛が強く多いということが大いに影響するのです。

東北地方は気候も寒いのですが、そのほかに、つめたい人が多いからということです。

しかしそういった気候も関係するようです。


大体共産主義というのは、つめたいもので愛がありません。

スターリンがいる時分に、片端から人を殺してしまいましたが、中共もかなりまねをしたようですが、スターリンほどではありません。

スターリンはちょっと疑わしい者は、それこそノミでも潰すように簡単に殺してしまいましたが、それはつめたいからです。

感情があり、愛があったら、とてもそういうことはできません。

そういうのも気候から受ける影響もあるわけです。」




明主様御垂示 「支部長の愛が大きいほど布教は発展する」 (昭和8年4月1日)

信者の質問
「美術品などを拝見させていただき、非常に結構だという気持ちが霊で入りますが、

あれは欲しくてしょうがないという場合に入る霊とは違いがございましょうか」


明主様御垂示
「やっぱり同じものです。

芸術の最高になるから、やはりそれだけの、人を引きつけて楽しませるだけの一つの要素と言いますが・・・。

だからそういった良い物を作るというのは霊が高いのです。

私は二、三日前に、私が画いた十年前の古い観音様の表装ができてきたので見ると、公平に見て、まずこのくらいうまい絵はありません。

観音様もずいぶんありますが断然違います。

これは誰が見てもそう言いますが、それはつまりレベルがそこに行っておれば、何をかいても何をやっても、それだけの値打のある物ができるわけです。

結局人間により人間の霊の高さです。

だから磨いて霊を高くするということが一番です。


これは支部なら支部長という人の霊の高さによって人が集ってくるということです。

その人の徳というが、結局そういうわけです。

これも信仰の根本は愛です。

その人を助けたい、幸福にしたいという想念が強くて、そういうような、要するに良いものがたくさんある人ほど発展する、そういう人ほど光が強いから、その人の側に行くと気持ちが良いのです。

それもやっぱり大乗的に考えなければいけないのです。」