家族制度について


明主様御垂示 「家長が一人でいばるのは間違い」 (昭和23年2月18日)

信者の質問
「最近、家族制度が変化しましたが霊界も変わるでしょうか。」

明主様御垂示
「家族制度が変わってもたいしたことはない。いままでは家長が一人でいばっていた。これは間違いですよ。」


信者の質問
「どうも最近は外国のまねをして困ります。」

明主様御垂示
「外国の通りするんなら大いに結構です。

が、悪い所だけまねしてしまう。

いまの指導者も危いからうっかりできません。

財産もこれから公平に分配されるようになるが、そんなことでもし仏が怒るなら怒るほうが悪い。

いままではあまりひどすぎましたからね。

自由主義もいまのはただ自分だけの自由主義です。

本当は他人の自由主義も尊重してやらねばいけない。そうでしょう。

だから自分の自由には程度がある。

若い人が親兄弟の自由を尊重しないのは間違いです。

自由主義というのは、ある程度楽ですが、またある程度は窮屈ですよ。

だから浅い考えだと困る。

結局自分一人だけよくなろうということがいけない。それが争いの本です。

今度の侵略戦争も日本にとっては自由主義です。

しかし朝鮮、満州などやられたほうは迷惑です。

ですからむしろ利他主義が本当です。まだそこまで人類は行ってないんです。


いまの政界は我利我利亡者(がりがりもうじゃ)が集まっている。

社会党もあわよくばまた政権を握ろうとしている。

これは今度は自由党にゆずるべきです。

いろいろと理屈を考え出してはツベコベ言ってる。

文化の段階まで行ってない証拠です。

芦田にも今度は愛想がつきました。なにしろ、よしだ(吉田=善)あしだ(芦田=悪)ですからね。」




明主様御垂示 「親子は一世、夫婦は二世、主従は三世は封建時代の遺物」 (昭和27年3月10日発行)

信者の質問
「仏教では親子は一世、夫婦は二世と申しますが・・・」


明主様御垂示
「でたらめです。仏教じゃなくて、武士道で言ったんです。

親子は一世、夫婦は二世、主従は三世・・・忠義をさせるために、ああいった都合の良い道徳を作ったんです。

主従は三世で一番深いから親子は一世だから・・・忠義をしろというんですが、あべこべですよ。

主従が一番浅いですよ。

生まれて来て、予期もしないところと主従になるんですからね。

常識で考えても解りますよ。親子は何だが、夫婦はとても強いですからね。主従とは違いますよ。

武家時代の道徳は、そのときの権力者の都合の良いものに作ったんです。

だから、本当の道徳じゃない。人間としての道徳じゃない。階級としての道徳ですね。

間違ったものはいかんと、今廃止になって民主的になったのは・・・間違ったものが壊れたのは・・・それで良かったんですね。」




明主様御垂示 「親と夫婦の軽重」 (昭和25年4月12日)

信者の質問
「従来は孝行が人倫の大本であり、親のため自分は固より妻子をも犠牲にする事も善行として是認されて参りましたが、

夫婦の霊線が一番太いと致しますと、夫婦の道が人倫の根本でなければならないと思われます。

即ち例えば親の言う事よりも妻の言う事を尊重したり、また親と妻と二人溺れんとして一人しか助けられぬ場合、妻を助ける事が人倫に適う事になるように考えられますが、以上の考え方に付御教えをお願い申し上げます。」


明主様御垂示
「そう固苦しく考えなくていい。臨機応変である。

危急の場合は咄嗟の考えでよい。

親を尊重しなければならぬ事柄も場合もあるし、妻の言う通りした方がよい事もある。

どっちとも決められぬ。年齢にもよる。」




明主様御垂示 「女性の使命」 (昭和24年11月20日発行)

信者の質問
「自由主義の世になり、婦人の社会進出が目覚ましくなってきましたがその正しいあり方について。」


明主様御垂示
「女は原則として家庭を治め、子供を産み、育てるのが本来の使命である。

しかし封建時代は、あまりに女性を認めなさすぎ、不公平であったから、

神様はいままでより権利を与えてくだされたのである。

しかし外で働く女性もなくてはならぬ。勿論少数は必要である。

代議士になる女性はそういう意味である。

東洋は経であり、西洋は緯が本来であるが、

五六七の世になると東洋はいま少しく婦人は上へ行き、西洋はいま少し下へ行くこととなりちょうどよくなるのである。」




明主様御垂示 「女性の使命」 (昭和24年2月28日)

信者の質問
「自由主義の世の中になり、婦人の社会進出が目覚しくなってまいりましたが、その正しい在り方についてお伺い申し上げます。」

明主様御垂示
「婦人が社会に出て働くのもいいし、家に在るのもいい。

しかし、原則は家庭に在って子供をたくさん生んで、立派に育てることが本来の使命です。

ところが、いままでは女性の権利を認めなさすぎたため不公平だった。

で、その不公平を改めようとするのが婦人解放運動ですが、これは当然ですね。

女性が外へ出て働くことも必要ですがこれは少なくていい。

だからあまり片寄りすぎてはいけないのです。

女性の中の一部の人々が社会へ出て、その中の一部の人が代議士などになればいいんです。」


信者の質問
「男女同権という点からはいかがでしょうか。」

明主様御垂示
「西洋は横だから男女同権なのですが、東洋、殊に日本は縦だからこうなのです。

(註 左右の人差し指をもって形をお示しくださる。左右の人差し指を縦長にして並べ、片方を少々低くされた。)

西洋はこうです。

(註 左右の人差し指をもって形をお示しくださる。左右の人差し指を横長にして上下二段の形にされた。)

だから東洋は男主女従ですが、西洋は女主男従です。・・・

先日ある家へ行ったんですが、そこの家は西洋式なので女をとても重んじていて、ちょっと変だったですね。

だから日本ではやはりそこに相違がなければならないのですが、「五六七の御代」になれば東洋では女のほうがもっと上に上り、西洋では女が下へ下がって、それでちょうどよくなるんです。」




明主様御垂示 「女はどこまでも補佐的」 (昭和25年1月20日発行)

「いつの時代でも必ず日、月、星辰に相応した人間が表われるものである。

天地は合わせ鏡になっており、天にあるものことごとく、地にうつっているのである。

すべてのものには、中心がなくてはいけない。

太陽の黒点はそれで、◎はその象形文字である。果実ならその種のようなものである。

月には中心がないが、これは日に従属したものだからで、

つまり女の働きである。

男女同権と言っても、霊的には男が主である。

女の使命は子を産むのが一番大事で、次に夫を助けるにあって、女はどこまでも補佐的である。」




明主様御垂示 「本家の長男の死 離籍した妻の復家の是非」 (昭和24年7月26日)

信者の質問
「私の本家の事で御座いますが、昭和十八年にサイパン島で兄が戦死したため、妻は今年四月自分から実家に帰りました。

その後一度他家に嫁入りし、また離縁して実家に戻っております。

その嫁は離籍されておりますが、私の父は家へ戻したいと言いますが母と親戚は反対し、嫁は私の家へ帰る事を望んでおります。どういたしたら宜しいでしょうか。

なお兄には十三才になる養子を貰ってあります。

因みに私は五月下旬光明如来様を戴き、御霊鎮をする前青大将が口の中へ入った夢を見ました。

またその後(七月上旬)赤く大きい蛇が手に噛みついたので振り落した夢を見ましたが、いかなる訳でありましょうか。

また前項の事と関係が御座いますでしょうか。」


明主様御垂示
「その人の感情の問題で、どうする事も出来ぬ。

ただ焦ってはいけない。迷っていて決着のつかぬ場合がある。考えのつかぬ事は、そのままにしておく。

急いではいけない。早く極りをつけようとして失敗する。焦りのある方が必ず敗ける。」




明主様御垂示 「双児の兄弟別」

信者の質問
「双児の場合の兄と弟の区別、並に区別の基本的因縁の事を御伺い申し上げます。」


明主様御垂示
「大した重要の問題でない。先へ生れたのを兄とすべきだ。」




明主様御垂示 「離婚後の子供の苗字は母方でもよい」 (昭和26年11月8日)

信者の質問
「信者で、結婚して男の子が一人できましたが、主人が二時、三時頃帰るようになり、別れて生家に帰っておりますが、

どうしても、子供が欲しくて、養育することになるらしいのですが、

自分の姓にしてはいけないかというのがございますが・・・」

明主様御垂示
「かまいません。」


信者の質問
「主人の長男として生まれたのだからと言うので・・・」

明主様御垂示
「そんなことはありません。」